ラベル 研究会 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 研究会 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年1月28日日曜日

Guy Stroumsa教授研究セミナー・講演

講師
ギイ・ストロムザ教授
エルサレム・ヘブライ大学/オックスフォード大学

(Prof. Guy Stroumsa, The Hebrew University of Jerusalem/the University of Oxford)

研究セミナー:
オリエンタリズムと一神教:エルネスト・ルナンによるユダヤ教とイスラーム教
(Orientalism and Monotheism: Renan on Judaism and Islam)

特別講演:
古代末期における二元論の多様性
(Varieties of Dualism in Late Antiquity)

開催日時:
2024 年2 月16日(金)10:30ー12:00 (セミナー)、13:00ー14:30 (講義)

開催形式:
ハイブリッド形式

開催場所:
東京大学本郷キャンパス法文1号館215教室 (オンライン参加者には、後日URLを送付)

 東京大学先端科学技術研究センター グローバルセキュリティ・宗教部門では、エルサレム・ヘブライ大学/オックスフォード大学のギイ・ストロムザ教授の2024年2月の来日に合わせて、研究セミナーと特別講演を開催します。ストロムザ教授は、キリスト教学、アブラハム宗教比較研究、古代末期研究、宗教学史といった幅広い分野に亘って、数多くの著書や論考を著している世界的に著名な宗教学者です。今回、同氏の最近の研究テーマの中から2本ほど選んでいただき、議論の場に供していただくことになりました。

 研究セミナー「オリエンタリズムと一神教:ルナンによるユダヤ教とイスラーム教」では、近著The Idea of Semitic Monotheism: The Rise and Fall of a Scholarly Myth (Oxford 2021)でも扱われた所謂「セム的一神教」の概念の歴史的・イデオロギー的背景を巡って、特に19世紀のフランスの思想家・宗教史家エルネスト・ルナンのユダヤ教理解とイスラーム教理解に焦点が当てられます。これと関連して、本セミナーではさらに、イスラエルにおける宗教学の歴史やアブラハム宗教研究の現況についてもお話しを伺う予定です。

特別講演「古代末期における二元論の多様性」では、「古代の終わり」の諸局面における二元論の系譜が考察の対象となります。ゾロアスター教からユダヤ教とキリスト教における展開を経て、グノーシス主義、マルキオン主義、マニ教にまで至る二元論のさまざまな形態を概観し、その上で一神教と二元論の間のダイナミズムを浮き彫りにすることが目指されます。イスラーム教の成立についても同じ文脈において新たな光が投じられます。

 研究セミナー、特別講演共々、アブラハム宗教研究の最前線に触れる貴重な機会となると思われます。多くの方々の積極的なご参加を心よりお待ちいたしております(詳細内容と講師紹介については、英語の梗概をご参照ください)。

本講演は、山城貢司特任研究員がプロジェクト・リーダーとして推進する国際研究プロジェクトHumanitas Futuraの一環として、開催されます。

主催:
東京大学先端科学技術研究センター(グローバルセキュリティ・宗教分野/池内研)
東京大学先端科学技術研究センター・創発戦略研究オープンラボ(ROLES)

共催:
東京大学文学部・大学院人文社会系研究科宗教学宗教史学研究室

参加登録:
下記のリンク先のフォームにご記入ください。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSeo7STr439ytxKbULJXs8rKN38UZyZz76SeEIRqHH0oqrFbww/viewform?usp=sf_link

問い合わせ先:
東京大学先端科学技術研究センター特任研究員(グローバルセキュリティ・宗教分野)
山城貢司 (koji.yamashiro(アットマーク)gmail.com)
*アットマーク部分を@に変えてください

英語梗概

“Orientalism and Monotheism: Renan on Judaism and Islam”

Throughout the nineteenth century, the birth of what one may call philologia orientalis and the discovery of the linguistic similarities between Sanskrit and European languages radically transformed the perception of the East, much weakening the idea of a family relationship between Judaism, Christianity and Islam. The case of Ernest Renan (1823-1892) is here emblematic. By far, Renan is the central figure among French historians of religions, and belongs to the most remarkable European scholars. The presentation will survey Renan’s conception of Judaism and Islam, through his invention of the category of “Semitic religions.” We shall reflect on its consequences on the study of monotheism among historians of religions, as well as on the development of anti-Semitism and Islamophobia in the last decades of the century. Further reflections will bear on the challenges of the comparative study of the Abrahamic religions in Israel today.

“Varieties of Dualism in Late Antiquity” 

During the first centuries of the Christian era, and until the last stages of late antiquity, with the birth and early development of Islam, dualist religious movements were thriving. Dualism, which had been the core of Zoroastrian theology for centuries, had had a powerful impact throughout the Near East, which remained for a long time under Persian rule. Thus, dualist trends were already present in Judaism. The coming of Christianity also brought to the emergence and development of various Gnostic trends, and of Marcion’s dualistic heresy. In the third century, Manichaeism appeared, as a radically dualist world religion. 

The purpose of my lecture is twofold. Side by side with an overview of those various dualist religious movements, I shall seek to identify the implications of such dualism, in the hope to understand more precisely the dynamics between monotheism and dualism.

Guy G. Stroumsa is Martin Buber Professor Emeritus of Comparative Religion, The Hebrew University of Jerusalem and Professor Emeritus of the Study of the Abrahamic Religions, and Emeritus Fellow of Lady Margaret Hall, University of Oxford. He is a Member of the Israel Academy of Sciences and Humanities and holds an honorary doctorate from the University of Zurich. He received the Humboldt Research Award, the Leopold-Lucas Prize, and the Rothschild Prize. He is a Chevalier de l’Ordre du Mérite. 

Author of eighteen books and one hundred and fifty articles, editor or co-editor of twenty-one books. Among his recent publications: The Idea of Semitic Monotheism: The Rise and Fall of a Scholarly Myth (Oxford, 2021); The Crucible of Religion in Late Antiquity (Tübingen, 2021); Religion as Intellectual Challenge in the Long Twentieth Century (Tübingen, 2021); Religions d’Abraham: histoires croisées (Geneva, 2017), The Scriptural Universe of Ancient Christianity (Cambridge, Mass, 2016), The Making of the Abrahamic Religions in Late Antiquity (Oxford, 2015), A New Science: the Discovery of Religion in the Age of Reason (Cambridge, Mass., 2010), and The End of Sacrifice: Religious Transformations of Late Antiquity (Chicago, 2009; paperback 2012; Original French edition, 2005; also Italian, German and Hebrew translations). 

He has been a Fellow at Dumbarton Oaks (Washington), The Princeton Center for Hellenic Studies (Princeton), the Istituto di Studi Avanzati (Bologna), the Annenberg Institute (Philadelphia), The Frenkel Center (Ann Arbor), the Wissenschaftskolleg (Berlin). 

He has held Visiting Professorships at the École Biblique et Archéologique Française and at the Theologisches Studienjahr (Jerusalem), the École Pratique des Hautes Études, the École des Hautes Études en Sciences Sociales and the Collège de France (Paris), the Scuola Normale Superiore (Pisa), the University of Geneva, the Complutense University (Madrid), the Central European University (then Budapest), Pennsylvania University (Philadelphia), the University of Chicago, the University of Montreal. 

He has given titled and keynote lectures at the universities of Cambridge, Oxford, London (School of Oriental and African Studies), Jena, Bayreuth, Harvard, Leuven, Krakow, Münster, Humboldt (Berlin), at the Académie des Inscriptions et Belles-Lettres and the Académie des Sciences Morales et Politiques (Paris).

2023年2月5日日曜日

日本ユダヤ学会 2023年関西例会

日本ユダヤ学会 2023年関西例会

日時:2023年3月11日(土)15時00分~17時00分
場所:オンライン開催(zoom)
*zoomのURLは会員に送付

15:00~15:05 開会の挨拶(市川 理事長) 

15:05~15:45 後藤 正英 会員
「ユダヤのフェミニズム思想 ―その神学的潮流」

ユダヤのフェミニズム思想は、ユダヤ教を構成する様々なカテゴリーの問い直しを通して、ユダヤ思想がもつ可能性を広げてきた。本報告では、特に現代アメリカのフェミニスト神学と呼ばれる潮流に注目する。この分野を代表するフェミニストであるレイチェル・アドラー(Rachel Adler,1943-)とジュディス・プラスコウ(Judith Plaskow,1947-)の古典的業績を改めて考察することで、ユダヤ思想全体の中でのフェミニスト神学が果たしてきた意義について考えたい。

15:45~16:00 質疑応答

16:00~16:40 長田 浩彰 会員 
「パレスチナ・ドイツ・ユダヤ人社会と雑誌Orient (1942-43)」

「信念からからここに来たのか、それともドイツから来たのか」。パレスチナでのジョークだが、正鵠を射ている。1931年時点でそこにいたドイツ出身のユダヤ人は1,181人とほんの一握り。つまり、シオニスト以外のドイツ・ユダヤ人はほぼいなかった。そこに41年までに約55,000人のユダヤ人がドイツから押し寄せた。彼らにとってそこは、新たなディアスポラであった。そこでの彼らの出版文化として、雑誌Orientの内容を分析する。

16:40~16:55  質疑応答

日本ユダヤ学会ウェブサイト
https://jewishstudiesjp.org/2023/02/05/2023kansai/

2021年10月29日金曜日

日本ゲニザ学会「ゲニザ入門講義」

 日本ゲニザ学会

「ゲニザ入門講義」

<日本人研究者によるゲニザ研究の概要の紹介>

11月7日(日)15:00~17:00
オンラインにより実施

● 題目:カイロ・ゲニザ文書と中世地中海世界のユダヤ教文化

  章立て
  1.文書の発見とその意義の「発見」
  2 「Giblews」以前のカイロ・ゲニザ文書収集小史
  3.さまざまな研究:中世地中海世界のユダヤ教文化の諸相
  4.おわりに

  講演者:志田雅宏(東京大学大学院人文社会系研究科専任講師)

●ゲニザを用いた各研究分野の概要とその基本文献の紹介

●ユダヤ・アラビア語(Judaeo-Arabic)テキストの読解法(初級)
 <初級では、ヘブライ語の知識は必要ありません>

  講演者:嶋田英晴(同志社大学一神教学際研究センター共同研究員)

詳細および申し込み方法は日本ゲニザ学会トップページに記載

https://sites.google.com/view/jsgs

2019年12月26日木曜日

宗教史学研究所 第70回研究会

宗教史学研究所
第70回研究会

日時:2010年1月25日(土) 13:30~17:30
会場:東洋英和女学院大学院 六本木校舎201教室

13:30-14:40:発表1 井関大介 「井上円了の妖怪学と宗教学」
14:40-14:50:休憩
14:50-16:00:発表2 丸山空大 「魂の故郷への越境--近代ドイツ・ユダヤ人とアイデンティティの問題」
16:00-16:10:休憩、参加者自己紹介等
16:10-17:20:発表3 三輪地塩 「キリシタン殉教を物語る行為によって生まれる境界」
17:20-17:30:総括、各種報告

発表1 
井関大介 井上円了の妖怪学と宗教学
明治・大正期の哲学者である井上円了(1858-1919)の妖怪学は、近代科学による迷信撲滅運動としては広く知られているものの、その長大で雑駁な内容の全体を通して円了の意図を読み解くような研究はまだ少ない。もとより円了自身の進歩主義的姿勢は顕著であって、迷信の否定とそれによる仏教の近代化を目指したという一般的な評価は妥当ではある。しかし、妖怪学の実態はそれだけにとどまるものでなく、多様な志向性が関連著作の随所に見られる。一方、姉崎正治に始まるとされる現在の宗教学者の系譜意識からは外れているが、円了は日本における「宗教学」の先駆者の一人でもあった。実践を強く志向していたため、まだ客観的学問ではない護教論の段階であったと評価されがちであるが、円了自身は学問により得られる知見とその応用とを区別していたらしい。そのような応用の一つであったと考えられる妖怪学を読み直すことで、円了の「宗教学」について再検討したい。

発表2 
丸山空大  魂の故郷への越境--近代ドイツ・ユダヤ人とアイデンティティの問題
18世紀末にはじまったユダヤ人解放とともに、ドイツのユダヤ人は、近代化するドイツ社会に順応しようとした。しかし政治的権利の漸次的拡大にもかかわらず、ドイツ社会は彼らを異質なものとみなし続けた。その結果ドイツのユダヤ人たちは、順応を目指すイデオロギーを「同化」とよび、固有性の放棄として批判するようになった。19世紀後半に生まれたユダヤ人はナショナリズムの影響のもと、こうした批判を受け入れたが、それは彼ら自身の心身を形作ったイデオロギーの破綻を認めることにほかならなかった。このようにして抱え込むことになったアイデンティティをめぐる葛藤を、しばしば彼らは「境界」の比喩を用いて表象した。これらの境界は、伝統と近代、世俗と宗教、ヨーロッパとユダヤ、現実と希望といったさまざまな領域を画し、精神と身体を貫く。本発表ではフランツ・ローゼンツヴァイクを例に、ドイツ・ユダヤ人の文化的・宗教的アイデンティティ構築の諸相を、境界の比喩(その跳び越え、抹消、移動)に着目して捉え返してみたい。

発表3 
三輪地塩 キリシタン殉教を物語る行為によって生まれる境界
幕末明治期に起こった浦上四番崩れは、近代日本史最大の宗教弾圧事件であるが、この出来事の顛末はフランシスク・マルナス、浦川和三郎、池田敏雄などのカトリック司祭らによって記録されている。彼らが「通史」として浦上キリシタン史を叙述する一方、フランス、リヨン出身のパリ外国宣教会師A・ヴィリオン(Aimé Villion, 1843-1932)は、現地調査とキリシタン講演会という独自の方法でキリシタン史を掘り起こして叙述した。彼はF・ザビエルに対して深い崇敬の念を抱いており、その崇敬の念が彼自身の内なる殉教像(殉教イメージ)を作りだし、浦上キリシタンたちにその像を投影するようにしてキリシタン史を物語っていると考えられる。本研究では、殉教を物語る際に起こる「ステレオタイプの殉教イメージ」による「記憶の呼び起こし」と、そこから生み出される「記憶の創造」の境界について考察する。

2019年11月27日水曜日

CISMORワークショップ「シオン/エルサレム/聖地」観の再検討:聖書テキストから今日に至るまで」

CISMORワークショップ
第1回「シオン/エルサレム/聖地」観の再検討:聖書テキストから今日に至るまで」


開催日:2019年12 月21日(土)
会場:至誠館3階会議室(同志社大学、今出川キャンパス)

プログラム
10:30-10:40 司会:石黑安里
挨拶:アダ・タガー・コヘン(CISMOR センター長・同志社大学)
趣旨説明:石黑安里

(発表時間 25 分+質疑 10 分)

Session A: 古代 司会:平岡光太郎
10:40-11:15
北村 徹(同志社大学)
「捕囚における希望の所在 −第二イザヤとエゼキエルにおけるシオンに注目して」

11:15-11:50
加藤哲平(日本学術振興会)
「ヒエロニュムスの聖地巡礼について」

お昼休憩 11:50-13:20

Session B :中世 司会:石黑安里
13:20-13:55
嶋田英晴(國學院大學)
「中世におけるイスラームとユダヤの巡礼紀行文学(リフラ)について」

13:55-14:30
志田雅宏(早稲田大学)
「ナフマニデスのアリヤー:思想・戒律・現実」

休憩 14:30-14:40
Session C: 近現代 司会:加藤哲平
14:40-15:15
平岡光太郎(同志社大学)
「マルティン・ブーバーのエルサレム観−1938 年のヘブライ大学における講演を中心に」

15:15-15:50
石黑 安里(同志社大学)
「アメリカ改革派ユダヤ教のシオン解釈:『コロンバス綱領』(1937 年)に至る背景」

休憩 15:50-16:00

16:00-16:30
コメント (各 15 分) 司会:平岡光太郎
➀市川裕先生(東京大学)
➁竹内裕先生(熊本大学)

16:30-17:55 全体討論

17:55-18:00
閉会の挨拶:アダ・タガー・コヘン(CISMOR センター長・同志社大学)、平岡光太郎

CISMORウェブサイトでの案内


2019年11月3日日曜日

日本ユダヤ学会関西例会

日本ユダヤ学会
関西研究例会

日時:2019年12月1日(日)14時30分~17時45分
会場:同志社大学 扶桑館1階107(今出川キャンパス *地下鉄烏丸線「今出川」駅から徒歩1分)

報告1
14:30~15:30 石黑 安里 会員
「1910~1920年代のアメリカにおける『シオニズム』の多義性」
アメリカのユダヤ人にとってシオニズム運動は『二重の忠誠』を疑われるため忌避されるべきものとみなされてきた。またユダヤ教の論理からすると、シオニズム思想は容認できないものであった。しかし、改革派ユダヤ教のラビの中にもスティーブン・S・ワイズ(1874-1949)などのシオニストが登場する。本報告では、1910年代から1920年代のアメリカ・ユダヤ社会の指導者の「シオニズム」観の多義性に着目し、「シオニズム」をアメリカ・ユダヤ人の統合の原理として解釈しなおそうとした試みについて考察する。
15:30~16:00 質疑応答

16:00~16:15 休憩

報告2
16:15~17:15 北 彰 会員
「パウル・ツェランのブカレスト詩編」 
詩人パウル・ツェランは戦後ドイツ語文学の中で大きな存在とみなされている。現在のウクライナ、かつてのハプスブルク帝国の辺境に位置する街チェルノヴィッツに1920年にユダヤ人の両親のもとに生まれた。両親をナチにより殺されている。自身辛くも命をながらえ、戦後はソ連領となった故郷の街からブカレストへ逃れ、次いでウィーンを経てパリに定住した。1970年に自死している。今まであまり照明を当てられていないツェランのブカレスト詩編について伝記的事実にも目配りしながら報告したい。
17:15~17:45 質疑応答

2019年6月26日水曜日

日本ユダヤ学会研究例会

日本ユダヤ学会
7月研究例会

2019年7月27日(土)15時~18時
学習院女子大学 2号館 235教室
(東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩8分、副都心線西早稲田駅から徒歩3分)

報告者 
鈴木重周

論題
「ナントのシュウォブ家にみる第三共和政期のユダヤ系フランス人」

概要
国家と宗教とのせめぎ合いのなかで共和主義が覇権を握った第三共和政期(1870-1940)のフランスにおいて、ユダヤ人とはどのような存在だったのか。本報告では、象徴派作家として知られるマルセル・シュウォブ(1867-1905)とその家族を取り上げる。戦争によってアルザスの故郷を追われ、たどり着いたナントで新聞事業を起こした父ジョルジュ、父の事業をさらに発展させナントで地位を築きながらもドレフュス事件の渦に巻き込まれた兄モーリス、その娘でシュルレアリスト写真家として知られる姪リュシー、パリで東洋学者として活動した叔父レオン・カーアン。かれら「ナントのシュウォブ家」の人々に着目することで、普仏戦争から第二次大戦までの激動の時代を生き抜いたユダヤ系フランス人のひとつのあり方を明らかにする。

2019年5月4日土曜日

宗教史学研究所 第69回研究会

宗教史学研究所
第69回研究会

日時:2019年6月1日(土)13:00~18:00
会場:東洋英和女学院大学院 六本木校舎 201教室

12:30~ 開場

13:00~ 発表1
久保田 浩
「越境の想像力―境域としての宗教的ユートピア/ディストピア」
「越境」をヒントに宗教史的諸事象を考える際の一つの可能性を、境界の「向こう」の世界を「こちら」にいながらにして如何に構想・想像し得るのかという問いを導きの糸として考究する。(「死後世界」とは異なり)現実の世界と断絶しておらず、時間的・空間的連続性(つまり、到達・実現可能性)を前提とした宗教的な理想世界・ユートピアを想像するという営為を、「向こう」の世界と「こちら」の世界との「境域」形成の試みとして捉え、宗教史における「越境」性の構造の一端を明らかにする。具体的には、1930年代のドイツ語圏において、とりわけ文化的かつエスニック・アイデンティティの確立を希求する社会状況の中で提出された(宗教的)ユートピアの諸構想(母権性社会、アトランティス、アーリア人の原社会、民族教会、見えざる教会等々)を素材として論じ、「向こう」の世界へ「越境」しようとする(「境域」形成の)試みから、「こちら」の世界の特徴を逆照射する。

14:10~ 発表2
鶴岡 賀雄
「「宗教」を越える:ライモン・パニカーの試行」
ライモン・パニカー(Raimon Panikkar, 1918 – 2010)は、インド出身の父親をもつカタルーニャの宗教思想家。哲学、化学、神学を学び、カトリックの司祭となるが、30 才台でインドに渡りヒンドゥー教、仏教を本格的に研究、アメリカの大学で長く宗教学を教える。1987 年、バルセロナ近郊に自身の研究・活動施設Vivarium を設立、同地で没。キリスト教、ヒンドゥー教、仏教、自然科学(近代思想)をともに肯定する世界観の構築、および実践を目指し、複数の言語で数十冊の著作を著す。欧米(とくにカトリック圏)では高名だが、日本ではあまり紹介されていない。一つの宗教伝統を越え、複数の宗教伝統を生きることの可能性を、理論的・実践的に探究したその試みの内容、意義、問題性について、「神-人-宇宙的(cosmotheoandric)経験」、「多元論」、「神話」、「リズム」、「解釈」等、思想構築の鍵概念を検討することで考察する。

14:50~ 発表③
細田 あや子
「メソポタミアのアーシプによる神像の「口洗い」儀礼」
メソポタミアでは宗教儀礼の実践と医術のそれは多分に重複していた。それら双方の領域にまたがる職種に従事していたのが、アーシプ/マシュマシュと呼ばれる職能者である。彼らは神殿や王宮での儀礼のほか、病気の診断、治療、薬の調合、占いや予言など、多方面にわたることに通じていた。そのなかで本発表では、神像の「口洗い」という儀礼を取り上げる。これは、新しく神像が制作されたとき、あるいは破損した神像を修復する際、神像の口を洗うという所作を中心とした儀礼である。儀礼執行者であるアーシプにより、口洗いとともに口開けの行為もなされ、物体としての像に生命が宿ることとなる。とくにアーシプが二日間にわたって、人の手により作られたものを「天において生まれた神」(唱えごと文書4, 23a: Walker and Dick 2001: The Induction of the Cult Image in Ancient Mesopotamia: The Mesopotamian Mīs Pî Ritual, Helsinki, 163, 184)へと変容させる過程に着目する。アーシプは生と死の領域を越境する・越境させる権能をもつと考えられる。本発表では口洗いなどの所作と唱えごとを伴う儀礼文書を検討して、事物に生命を付与し生死をつかさどるアーシプの能力や技について考察する。

15:30~ 休憩

15:50~ 発表4
深澤 英隆
「「芸術宗教」と「宗教芸術」―宗教と芸術の臨界」
ドイツ・ロマン派の周辺で生まれた用語に「芸術宗教」(Kunstreligion)というものがある。それ以来、主として芸術作品や芸術制作を絶対化し、宗教に代わってそれらを聖化しようとする近代の潮流をさして、批評的にこの語が用いられることが多い。これは一見したところ宗教の芸術への越境・転移であるかに見える。その場合、この出来事を実体性ある宗教と実体性ある芸術との相互関係・相互転換とのみ捉えることは不適切であろう。むしろそこでは、宗教の概念と芸術の概念が対照されることによって、両者の領域の境界が新たに引かれ、両者の再定義がなされると見るべきであろう。本発表では、19 世紀末以来キリスト教に反旗を翻したドイツ民族主義宗教運動、とりわけその「美学的」潮流を取り上げ、近代に発する芸術宗教的動向と、新たな実定的宗教の創設というできごとが交錯するなかで、宗教と芸術が再定義され、「宗教芸術」と「芸術宗教」が交差し、相互転換するプロセスを解明することとしたい。

16:30~ 発表5
林 淳
「近代の非僧非俗―鴻雪爪の肉食妻帯論」

17:10~ 発表6
渡辺 和子
「『エサルハドン王位継承誓約文書』(前672年)による越境の諸相」
アッシリア王エサルハドンが前672 年に発行した『エサルハドン王位継承誓約文書』(ESOD)は、当時ほぼ最大版図に達していたアッシリアの領土およびアッシリア支配が及ぶ地域に配布された。その目的はエサルハドンの死後に生じる王権の空白期間に、息子の一人アッシュルバニパルをアッシリアの、また別の息子シャマシュ・シュム・ウキンをバビロニアの王とすることを守らせることであった。そのため、アッシリア内外の要人を呼び出してそれを守ることを誓約させ、その内容を記したESOD の書板を誓約者ごとに持ち帰らせて書板そのものをそれぞれの神として守ることを要求した。ESOD には、軍事力だけでは十分な統治力・抑止力を発揮し得ない広大な領土と、言語、宗教、文化などにおいて多様な背景をもつ人々に対して、王位継承の誓約を守らせるために、様々な境界を越え出る画期的な工夫がなされていた。さらに2012 年に公刊されたESOD の「タイナト版」は多くの新事実をもたらしたと同時に、ESOD 研究の新たな局面を開いた。

17:50~ 総括
(*発表順、発表題目は変更される場合があります)


2019年1月16日水曜日

研究会「リトアニアにおけるユダヤ・ジェノサイド」;「第二次大戦期、東欧正統派ユダヤ教徒会衆の救出作戦」

研究会

日時:
2019年2月6日15:00-18:00(休憩をはさみます)

会場:
東京大学(本郷) 法文1号館1階115番教室 

講演内容:
ルタ・ヴァナガイテ(作家)
「リトアニアにおけるユダヤ・ジェノサイド」

エフライム・ズーロフ(サイモン・ヴィーゼンタール・センター東欧部長)
「第二次大戦期、東欧正統派ユダヤ教徒会衆の救出作戦」

(いずれも仮題。講演後質疑応答)
* 英語による講演に、菅野賢治とジンベルグ・ヤコフによる通訳がつきます。

司会:
ジンベルグ・ヤコブ国士舘大学教授。
コメンテーター:
沼野充義東大教授; 菅野賢治東京理科大学教授; ジンベルグ・ヤコブ



2019年1月4日金曜日

(*1/9更新:会場変更)「現代ムスリム社会における風紀・暴力・統治」2018年度第2回研究会

(注意! 1/9更新:会場変更)
「現代ムスリム社会における風紀・暴力・統治」2018年度第2回研究会

1 日時
2019年1月19日(土曜)14時30分~18時
※開場:14時(14時までは非公開の打ち合わせ)

2 場所(注意! 変更あり!)
東京大学東洋文化研究所 3階 大会議室
(下記に変更)
筑波大学東京キャンパス文京校舎 431会議室
※東京メトロ丸ノ内線茗荷谷駅下車「出口1」徒歩3分程度

3 プログラム
(1)研究報告1
報告題:「愛国・愛教・面子:「剪髪」議論に見る辛亥革命期の華北ムスリム社会」
報告者:海野 典子(日本学術振興会・特別研究員(PD)/中央大学)
概要:本報告は、辛亥革命期の華北ムスリムが展開した辮髪切除に関する議論を分析することによって、愛国・愛教・面子という価値観をめぐるムスリム同士および中国社会との緊張関係を読み解く。

(2)研究報告2
報告題:「コシェル・ミート・ボイコット運動(1902年)再考ー米国ユダヤ人女性アクティヴィズムと変容するJudaism解釈ー」(仮)
報告者:石黑 安里(同志社大学・特任助教)
概要:本報告は1902年にニューヨーク市で起きたコシェル・ミート・ボイコット運動から、公共空間へと活動の場を広げたユダヤ人女性によるアクティヴィズムについて、Judaismの文脈から考察する。

(3)研究報告3
報告題:「戒律なき仏教の規律―近現代日本の場合―」
報告者:碧海 寿広(龍谷大学アジア仏教文化研究センター・博士研究員)
概要:仏教の生活規律である戒律が、日本では歴史的に機能不全である。日本仏教は、代わりに何を規律にしてきたか。近現代を中心に考察する。
※各研究報告の時間は、個別の質疑応答を含めて1時間程度を予定しています。

主催:
文科省科学研究費補助金・基盤研究(B)「現代ムスリム社会における風紀・暴力・統治に関する地域横断的研究」(代表:高尾賢一郎)
共催:
文科省科学研究費補助金・若手研究「近現代イスラームにおける「排除」と知識人に関する研究」(代表:後藤絵美)

日本中東学会HP上の案内(下記リンクより)
http://www.james1985.org/modules/meetings/index.php?content_id=77&fbclid=IwAR2dkbAXaTKy9yXZqyGwWwGJ5p35U-N7APKiU2cZa1CDxISkdNoKL3ePRws#gendai1209

2018年12月8日土曜日

宗教史学研究所 第68回研究会

宗教史学研究所 第68回研究会

日時: 2019年1月26日(土)13:00-18:00
場所: 東洋英和女学院大学 大学院205教室

プログラム
12:30 受付開始

13:00-14:30
発表1 田口博子(白百合女子大学)
「ものをめぐる物語―D. W. ウィニコットの「移行対象」理論について」
【概要】
 イギリスの児童精神分析科医 D. W. ウィニコットは、創造性を芸術作品の制作や研究と関連付けるのみならず、「人生は生きるに値する」という気持ちと定義する。そしてその起源を乳児期の心的発達段階に求めた。ウィニコットによれば、対象を主観的に認識する段階から客観的に認識する段階への推移が、生後 4、5 カ月ごろに始まる。この段階で生じる「移行対象」(幼いこどもが持ち歩くぬいぐるみなど)や「移行現象」(お気に入りのメロディーなど)の本質は、決して客観的に解決することはできないパラドックスである。このような内的体験と外的対象についての体験が重なるところに「中間領域」が成立する。中間領域は「遊ぶこと」によって表象され、生涯にわたって人間の精神生活の重要な場を占めるという。
 『遊ぶことと現実』(1971)の序論では、精神分析以外の営為も中間領域に対峙してきたことが指摘され、とりわけ哲学では「間主観性」、神学においては「実体変化」に関する論争に集約される。今回の発表では「移行対象」を端緒として、ひととひとの関連(間主観性)と、ひとと超越的なもののかかわり(実体変化)がどのような接点を持ちうるのか、他者を他者として認識することがなぜ絶対者の定立につながるのかを考察したい。

14:30-14:40 休憩

14:40-16:10 
発表2 冨澤かな(静岡県立大学)
人と物をこえて―二次元メディアが描く(無-)媒介の世界
【概要】
 宗教の多様な役割の中で、人と人、物、世界の関係を示し、時にその間の壁をこえて取り結ぶ「媒介」としてのそれの重要性は、ここ数年の本研究会の蓄積からも見て取れよう。では、宗教学の対象が既存宗教の枠組みを超え、代替宗教やさまざまな「スピリチュアリティ」のあらわれへと拡大する現在、特に日本で、そういった「媒介」の物語がどこで多く生産・受容されているかを考えた場合、アニメ、マンガ、ゲームなどの重要性に着目せざるを得ない。これらのポップカルチャーの宗教性については様々に指摘がなされ、研究も広がっているが、しかし、たとえば神・霊・聖職者・妖怪・輪廻などの宗教的な要素の指摘をこえて、その「宗教性」を論じることは簡単ではなく、方法論が模索されている段階である。その難しさの認識の上で本発表は、宗教的モチーフへの着目から少し距離を取り、異なる存在の接続・変容を重要なテーマとする作品に着目したい。具体的には、アニメを中心に、ウェブ上のユーザー評価を参照しつつ、「擬人化」と、特に「人間と世界の変容」の二つのテーマに焦点をあてる。正直なところ、ここから宗教史学としてどのような分析ができるのか、見通しはたっていない。しかし少なくとも、「人、物、世界の媒介」を語るアニメ作品を何らかの基準で抽出し、宗教史研究者間で共有することで、ポップカルチャーの宗教性という曖昧なテーマに、一つの視角を得る可能性があるものと期待したい。

16:10-16:20 参加者自己紹介
16:20-16:30 休憩

16:30-18:00
発表3 池澤 優(東京大学)
戦国秦漢の墓葬における死者と死後世界の表象―墓・随葬品という媒体
【概要】
 墓という媒体は、どの時代、どの文化でも、一定程度は死者と死後世界を表象するであろう。但し、墓は死後にかかわる観念の全てを表すわけではない。というのは、墓は死者に対する儀礼行為の一環であり、死者がその儀礼行為に不満を抱いたら元も子もないため、何よりも死者を満足させるための表象にならざるを得ないからである。ただ、逆に言えば、死者を満足させるという指向性の中に死後に関する一定のイメージを読み取ることもできることになる。本発表では、戦国秦漢時代の中国に題材をとり、墓葬の構造、画像、壁画、随葬品がいかなる死者と死後世界を表しているのかを論じる。

2018年11月5日月曜日

日本ユダヤ学会 関西例会

日本ユダヤ学会
関西例会

日時 12月1日(土)14時~17時30分
会場 神戸女学院大学 文学館1階L-8教室 (門戸厄神駅から徒歩10分、正門から徒歩5分)


河村兼二郎 会員
「サアディアとダヴィド・ベン・ザッカイの論争」
10世紀バビロニアのスーラにある学塾の長(ガオン)、サアディア・ベン・ヨセフ・アル‐ファイユーミー(882-942)と捕囚民の長(レシュ・ガルータ)、ダヴィド・ベン・ザッカイ(在位917-940)の論争について報告する。この「大論争」が当時のユダヤ教徒の社会に与えた衝撃と歴史的位置付けについて考察したい。

竹原有吾 会員
「18~19世紀ベルリンのユダヤ教徒の経済活動と国民経済の形成」
18~19世紀にベルリンのユダヤ教徒が「工場主(ファブリカント)」や商人、銀行家などとして経済的に活躍するようになった歴史を辿っていく。そして彼らがプロイセン王国の経済発展の一翼を担うまでになった要因を探っていく。

2018年7月20日金曜日

日本ユダヤ学会例会 志田雅宏「ナフマニデス(1194ー1270)とキリスト教世界」

日本ユダヤ学会
例会


日時 2018年9月29日(土) 15:00-18:00
会場  学習院女子大学2号館235教室
報告者 志田 雅宏(日本学術振興会特別研究員)
論題 「ナフマニデス(1194-1270)とキリスト教世界」

概要 13世紀カタルーニャのユダヤ人学者ナフマニデス(モシェ・ベン・ナフマン)と、彼の聖書解釈について報告する。とりわけ、キリスト教やキリスト教徒についての描写、また実際のキリスト教徒との宗教論争を通じて、ナフマニデスが当時のキリスト教世界とどう向きあっていたのかというテーマを考察したい。

日本ユダヤ学会公式サイト

2018年5月23日水曜日

合評会:加藤哲平『ヒエロニュムスの聖書翻訳』・大澤耕史『金の子牛像事件の解釈史』

科学研究費補助金助成研究(基盤A)
「ユダヤ文献」の構成の領域横断的研究

加藤哲平『ヒエロニュムスの聖書翻訳』
+大澤耕史『金の子牛像事件の解釈史』合評会
(*6/12「科研プロジェクトからのコメント」に原稿(PDF)のリンクを貼りました)


「古代ユダヤ/キリスト教の伝承混交」のご案内

 律法の妥当性をめぐって、あるいはイエスの神性をめぐって、原理的な対立を孕む古代のユダヤ教とキリスト教――その指導者たちは、実際に人々を教え導こうとするとき、その対立をどこまで維持しえたでしょうか。
 この度、科研費助成研究「『ユダヤ文献』の構成の領域横断的研究」では、古代ユダヤ/キリスト教の曖昧な境界をつぶさにたどる加藤哲平氏、大澤耕史氏の近刊を取り上げつつ、様々な専門分野から評者を招いて合評会を催し、ヴァラエティに富んだ古代のオリエント世界を捉えなおす機会にしたいと考えています。
 当日は(株)教文館の協力により、関連書籍の展示販売も開催する予定です。参加費は無料、申し込みは不要です。皆様のお越しをお待ちしております。

 日時:2018年6月9日 14:00-18:00
 場所:東京大学本郷キャンパス
    国際学術総合研究棟 1F 文学部3番大教室
    (https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_07_j.html)
 プログラム:
  第一部:加藤哲平『ヒエロニュムスの聖書翻訳』(教文館2018)
   著者による内容紹介
   コメント:戸田 聡 (北海道大学准教授)
        飯郷 友康 (東京大学非常勤講師)
  第二部:大澤耕史 『金の子牛像事件の解釈史』(教文館2018)
   著者による内容紹介
   コメント:武藤 慎一 (大東文化大学教授)
        阿部 望 (獨協大学非常勤講師)
  第三部:全体討論
   科研プロジェクトからのレスポンス(リンク先はPDF原稿)
   志田 雅宏 (日本学術振興会特別研究員(PD))
   全体討論

  (※各部の間に10分程度の休憩を挟みます。)

【著者略歴】
■加藤哲平:
 1984年生まれ。2013年同志社大学大学院博士後期課程退学。同年よりHebew Union College大学院博士課程。M.Phil. in Jewish Studies (Hebrew Union College,
2017)、神学博士(同志社大学、2017)。エルサレム・ヘブライ大学ロスバーグ国際校客員研究員、Xavier University(Cincinanati, OH)人文科学部非常勤講師を経て、現在、日本学術振興会特別研究員(PD)・同志社大学神学部嘱託講師。
 主要論文に”Jerome's Understanding of Old Testament Quotations in the New Testament," Vigiliae Christianae 67 (2013): 289-315; "Greek or Hebrew? Augustine and Jerome on Biblical Translation," in Studia Patristica 98: St Augustine and His Opponents, ed. Markus Vinzent (Leuven: Peeters, 2017), 109-19. 等。
■大澤耕史
 1984年埼玉県生まれ。2013年京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程単位取得退学。人間・環境学博士(京都大学、2016)。エルサレム・ヘブライ大学ロスバーグ国際校客員研究員、日本学術振興会特別研究員、同海外特別研究員を経て、現在、中京大学国際教養学部助教。
 主要論文に“The Interpretations of the Golden Calf Story in Exodus 32 and a
New Possibility: A Comparison of Judaism with Syriac Christianity,” Proceedings of the 8th CISMOR Conference of Jewish Studies (2015), 86-94;”Jannes and Jambres: The Role and Meaning of Their Traditions in Judaism,” Frankfurter Judaistische Beitraege, vol. 37 (2012), pp. 55-73等。



2018年5月7日月曜日

宗教史学研究所第67回研究会

宗教史学研究所
第67回研究会

日時:2018年6月30日(土) 13:00-18:00
場所:東洋英和女学院大学大学院201教室

12:30 受付開始

13:00-14:30 発表1 細田あや子(新潟大学)
「メソポタミアの儀礼で用いられる小像」
<概要> 文献資料と考古学資料から、前 1 千年紀、新アッシリア時代の王の宮殿や個人住宅の基礎部分に神や動物などの小像が埋められていたことが知られている。それらは建物の入り口や門の下に埋められており、なかには「悪よ、退け」「福よ、来たれ」といった文言が刻まれているものがある。このようなことからこれらの小像は、外部からの悪、疾病、敵などが室内に侵入しないようにする防御の意味や、家内安全を祈願する働きをもっていたと考えられる。これらの小像は、アーシプという職能者により、粘土やタマリスクの木などを用いて作られた。メソポタミアにおいて、アーシプの機能は儀礼の執行や病気治しなどさまざまな分野に及ぶ。そのアーシプの働きの一つとして、本発表では、アミュレット(護符)の制作とそれに関する儀礼を取り上げる。アーシプが制作した像がいかにして、人間から悪や疾患を遠ざけ、家の安泰を導く役目を持っていたか、建築内部と外部との境界をどのように仕切っていたのか、儀礼のコンテクストに着目して考察する。神々や、犬や蛇の動物、あるいは混成動物などの Mischwesen をかたどった小像の種類や分類にも注目する。

14:30-14:40 休憩

14:40-16:10 発表2 宮嶋 俊一(北海道大学)
「現代における物的宗教論をめぐって」
<概要> 宗教の物質性に着目した研究が盛んである。マシュー・エンゲルケはその論考において「あらゆる宗教は物質宗教である。あらゆる宗教は、物質性を伴った媒介(メディア)との関連において理解されなければならない。そこには必然的に、宗教的な事物、行為、言語の考察が含まれるが、それらはあっという間に視界や音声から消え去り、雲散霧消するとしても、やはり物質的であるのだ」と述べている。また、ブリュノ・ラトゥールは、物神崇拝について次のように論じている。近代人は物神崇拝(フェティシズム)を批判してきたが、それは被製作性(人間性、内在性)と聖性(神性、超越性)が矛盾すると考えられてきたからだ。しかし、製作と超越は矛盾しないし、近代人もまた超越的なものを大量に製作しているのだ、と。古典的な宗教現象学もやはり事物の宗教性に着目してきた。物質の持つ宗教性をエリアーデは聖と俗の弁証法という形で説明し、ハイラーは同心円的方法においてそれを宗教の対象世界と呼んだ。本発表ではそうした古典的な宗教現象学の成果と今日の物質宗教論を比較し、その意義や可能性について考察を加えたい。

16:10-16:20 参加者自己紹介

16:20-16:30 休憩

16:30-18:00 発表3 林 淳(愛知学院大学)
「近代仏教史における「媒介者」―仏教的知識人の登場―」
<概要> 21世紀になり、近代仏教の研究が、一つのブームになった。近代仏教をテーマにした書籍や論文が多く出されて、近代仏教にかかわるシンポジウムやパネルが、日本宗教学会などで目立つようになった。本発表は、そうした成果をふまえ、近代仏教を総体的に理解することを試みたい。私は「仏教的知識人」という用語を造語し、近代以前の仏教と近代以後の仏教の相違点を論じたいと考える。それでは、仏教的知識人とは誰か。前近代では、僧侶は、書籍を読み、文字を書くことができる知識人層であった。彼らの知識の源泉は、漢文で書かれた経論や漢籍にあった。近代の仏教的知識人は、浄土真宗の寺院に生まれたり、一度は出家したりしながらも、僧侶の伝統的な生き方を選択せず、西洋の言語や学術を修得し、教育、学術、言論などの分野で活躍した。彼らは、僧侶とは異なる方法で仏教を語ることができた。彼らの特徴は、政治、教育、言論などの諸領域と仏教界との「媒介者」であったところにある。近代仏教史は、こうした媒介的な知識人を必要としていたと見ることはできる。

2018年1月14日日曜日

宗教史学研究所第66回研究会

宗教史学研究所
第66回研究会

日時: 2018 年 1 月 20 日(土) 13:00-18:00
場所: 東洋英和女学院大学大学院201 教室
(港区六本木 5-14-40、国際文化会館向かい側)、

プログラム

12:30 受付開始
13:00-14:30
 発表1 土井 裕人(筑波大学人文社会系助教)
「プロクロスにおける「媒介するモノ」としての魂の乗り物」
<概要>
「媒介するモノ」について考える場合、「モノ」と「モノならざるもの」をめぐって長く探究を続けてきた西洋哲学に目を向ける意味があるのは言を俟たないだろう。とりわけプラトンやその系譜に属する思想において、知的対象たるモノならざるものと感覚対象たるモノとの架橋がいかになされるかは、極めて重要な問題として長年議論されてきた。
本発表が取り上げる西洋古代哲学末期の新プラトン主義者プロクロス(412-485)において、こうした問題について興味深い一局面を見ることができる。イアンブリコス(245-325)以降の新プラトン主義においてはプラトン以来の「神に似ること」というテーマの宗教的実践が具体化していくが、その際に問題になったのが物体と非物体の境界にあって両者をつなぐ「魂の乗り物」である。実はこれはキリスト教思想において有名な「プネウマ」(新プラトン主義の文脈では「霊」の意味ではなく古代ギリシア語の原義に即した「気息」)でもあり、拙稿「西洋古代の宗教思想と「スピリチュアリティ」の問題」(鶴岡賀雄・深澤英隆(編)『スピリチュアリティの宗教史』下巻、2012 年に収録)でも取り上げている。
本発表では、この魂の乗り物について「媒介するモノ」として再考を試みる。特に、諸天体を視野に入れた「祈り」とそれによる浄化という具体的な諸実践が、「媒介するモノ」としての魂の乗り物に焦点を結んでいくことに注目してみたい。

14:30-14:40 休憩

14:40-16:10
発表2 藤原 達也(東洋英和女学院大学非常勤講師)
「祇園精舎の図像学―buddhabhâva「ブッダの存在」の媒介としての仏像と仏寺空間」
<概要>
2015 年 J. クリブの古銭学論文により最古の仏像はビーマラーン舎利容器のそれとほぼ確定したが、クリブ自身は気づいていない。2012 年の拙稿は最初期仏像が「従三十三天降下」場面で宝階の上に立つ仏陀の姿であったはずだと論じたが、まさしくビーマラーンの仏像がそうであり、仏像誕生の原理に関する見解を再 提示したい。ガンダーラではまた、仏塔や仏像を擁する僧たちの居住空間としての仏寺も誕生した。それら仏寺が祇園精舎を理念モデルとして造られたという発表者の仮説にとり、近年公刊カナガナハッリの無仏像時代の仏教図像群は大きな援けとなる。誕生時の仏像が「祇園」のどの「精舎」に置かれたのかを手掛りに、仏典の言う「ブッダの存在」の媒介としての仏像と仏寺を考える。

16:10-16:20 参加者自己紹介

16:20-16:30 休憩

16:30-18:00
発表3 津城 寛文(筑波大学教授)
「和歌の宗教学―2つのポリティックスと2つのメディテーション」
<概要>
「和歌は真言陀羅尼」という名言は、室町時代の僧・心敬が、「仏道歌道一如」「歌道はひとへに禅定修行の道」「和歌は隠遁の源、菩提をすすむる直路」など、先人のさまざまな歌論をとりまとめた上で、「本より歌道は我が国の陀羅尼なり」と断言したもののスローガン化である。さらに早くは俊成が「天台小止観」に基づく「空仮中」の三諦の思想によって、和歌の「形而上学的なストラクチャ」を定式化したことが、歌人による最初の「仏道・歌道一如」の自覚として指摘される。またのちの茶=禅の達人は、「茶の本心」「無一物の境界」を、これらの「歌の心」と等しいものと考えた。しかし、「歌の心」が、禅的な境地だけに限られるわけではない。折口信夫・釈迢空の歌論は鎮魂説に基づいており、それによれば「万葉集は鎮魂歌集」とされる。しかしこの「鎮魂」には、古代的な言霊思想によるものと、「瞑想的」等々といわれる、かなり異質な二つの意味がある。ここでは和歌を、(一)政治的儀礼、(二)政治的呪術、(三)瞑想的自然観照、(四)仏教的真理実践、(五)詩学プロパーの 5 つに、論じ分けてみたい。

2017年11月7日火曜日

京都ユダヤ思想学会創立10周年記念東京大会

京都ユダヤ思想学会創立10周年記念・東京大会

12月2日(土)・3日(日)
慶應義塾大学日吉キャンパス・来往
https://www.keio.ac.jp/ja/maps/hiyoshi.html

①記念シンポジウム「いま倫理(エティカ)とはなにか スピノザを考える」
12月2日(土)13:00- 来往舎・シンポジウムスペース

13:00-13:10 開会挨拶 勝村弘也(京都ユダヤ思想学会前会長・神戸松蔭女子学院大学)
13:10-13:20 司会趣旨説明 藤岡俊博(滋賀大学)
13:20-14:00 朝倉友海(神戸市外国語大学)「スピノザ・ヘーゲル関係再考 数理思想的観点から」
14:00-14:40 手島勲矢(日本学術会議連携会員)「名前の思想について スピノザとヘブライ語文法の考察」
14:40-14:50 休憩
14:50-15:30 國分功一郎(高崎経済大学)「スピノザにおける〈永遠であること〉の感覚と経験について」
15:30-16:10 合田正人(京都ユダヤ思想学会会長・明治大学)「論争のなかのスピノザ ベールからレヴィナス」
16:10-16:20 休憩
16:20-17:20 全体討議
17:20-17:30 閉会挨拶 渡名喜庸哲(慶應義塾大学)

②ワークショップ「ユダヤ思想と現代思想」
12月3日(日)10:30-12:05/13:00-14:30 来往舎・大会議室

10:30-10:35    司会挨拶 小野文生(同志社大学)
10:35-11:20  藤岡俊博(滋賀大学)「レヴィナスとロレンス 異教的超越」(質疑含む)
11:20-12:05  馬場智一(長野県短期大学)「コーヘンとマイモニデス」(質疑含む)
12:05-13:00  休憩 
13:00-13:45  丸山空大(東京外国語大学)「現代ユダヤ思想における律法 ローゼンツヴァイクとヘシェル」(質疑含む) 
13:45-14:30  佐藤香織(神奈川大学)「ローゼンツヴァイクとレヴィナス 聖書を「読むこと」と「対話」」(質疑含む)

③菅野賢治氏『フランス・ユダヤの歴史』合評会
15:00- 来往舎・大会議室

15:00-15:05   司会挨拶   後藤正英(佐賀大学)
15:05-15:15   自著紹介   菅野賢治(東京理科大学)
15:15-15:50   コメント1 渡名喜庸哲(慶應義塾大学)
15:50-16:25   コメント2 伊藤玄吾(同志社大学)
16:25-17:00   コメント3 臼杵陽(日本女子大学)
17:00-17:30   質疑応答



2017年5月31日水曜日

第65回宗教史研究会

宗教史学研究所 第65回研究会

2017 年 6 月 3 日(土) 13:00-18:00
東洋英和女学院大学大学院201教室

プログラム

13:00-14:30
発表1 比留間 亮平(東洋英和女学院大学非常勤講師)
「ルネサンスにおける魔術と占星術の対立:ピコ・デラ・ミランドラの『提題集』と『占
星術駁論』より」
<概要> イタリア・ルネサンス全盛期の 15 世紀末、若干 24 歳であった若き哲学者ピコ・
デラ・ミランドラは『提題集』において自身の野心的な企てを公表した。それはヘルメ
ス思想やカバラーなど、当時新たに「再発見」された魔術的学知を哲学と神学の全分野
に導入し、それを改革することで、真のキリスト教哲学・神学を構築しようという極め
て大胆かつ危険な試みであった。彼のこの意図は「魔術とカバラー以上にキリストの神
性を我々に確信させる学知はない」というテーゼに要約されている。しかしピコはこの
数年後、『占星術駁論』において学問としての占星術とそれに従事する占星術師たちを激
しく攻撃し、占星術を尊敬されるべき学問としての地位から追放すべきと主張した。歴
史的にもピコのこの批判はこの後数世紀にわたって続く占星術への科学的批判の最初の
一撃とみなされている。同じ人物が一方では魔術思想を高く評価し、しかし他方では占
星術を強く批判するなどということがなぜ生じたのであろうか。本発表では当時の占星
術の理論枠組みを簡単に確認した後、ピコの世界観における魔術と占星術の位置づけを
考察する。

14:40-16:10
発表2 津曲 真一(東洋英和女学院大学非常勤講師)
モノとしての仮面
<概要> 仮面に関する研究は長い歴史を持ち、宗教学でも様々な議論が展開されてきた
が、従来の仮面論を牽引してきたのは、そのペルソナ的側面、即ち人格や個性、社会的
役割、さらには近代的自我の同一性としての「仮面」を巡る論考であった。だが、この
場合の「仮面」は必ずしもモノとしての仮面とその着用を想定したものではない。人間
がモノとしての仮面を用いず、素顔のままで内的な変容を経験するという事態と、物理
的なもので顔を被覆することで新たな性質を帯びるという事態の間には乖離がある。
 モノとしての仮面を使用するとき、着用者は物質性を帯びた仮面に直接、身体をとお
して働きかけ、同時にその物質性に思考と行動を規定される。仮面はその特有の形態・
材質・質量・匂い、着用時の身体感覚などを通じて、着用者に直接働きかけるのである。
では、モノとしての仮面がその装着者に付与する宗教的な役割とは何か。本発表では人
間と物質の関係を整理したうえで、チベットの宗教伝統に於ける仮面の使用を事例とし
て取り上げ、仮面の物質性(Materiality)が着用者に与える影響について検討し、また仮
面着用者を観る人々の意識についても若干の考察を試みたい。

16:30-18:00
発表3 木村 武史(筑波大学准教授)
「ロボット・AIはいかなる意味で宗教学の研究対象になるのか?―テクノ・アニミズ
ムか人間観の更新か―」
<概要> ここ数年、次世代ロボット技術と AI の発展が注目を浴び、それとともにロボ
ットや AI が持つ哲学的・倫理的課題が国内でも取り上げられるようになってきた。例え
ば、最近では、国内でも次のような著作がある。久木田・神埼『ロボットからの倫理学
入門』(2017)、久保明教『ロボットの人類学』(2015)など。発表者はほぼ 10 年前の松村・山中編『神話と現代』(2007)に「ロボティックスの神話学とロボエシックスの萌芽」という小論を発表して以来、断続的にロボット・AI を宗教学の見地から取り上げ、主に海
外の学会で発表を行ってきた。最新の論文は”Robotics and AI in the sociology of religion: A human in imago roboticae” Social Compass vol. 64 (1) 2017: 6-22 である。本発表では、海外の研究者が日本のロボット研究に神道・アニミズムの影響を見てと
る論考や発表者の今までの研究を紹介しながら、現代社会におけるロボット技術や AI
が宗教学的にどのように議論が出来るのかを試論として取り上げてみたい。特に、神霊
と人間との間を媒介する「モノ・事象」という観点から、ロボット・AI という特殊なテ
クノロジーを見るとはどのように考えられるかと検討してみたい。

2017年5月13日土曜日

公開講演会:Anna Sapir Abulafia, The Contested Seed of Abraham

◆公開講演会◆
講演タイトル:The Contested Seed of Abraham (争われる種/起源としてのアブラハム)
講演者:アンナ・サピア・アブラフィア(オックスフォード大学神学哲学部教授)

講演内容:本講演では、3つの一神教をさす「アブラハムの宗教」(Abrahamic Religions)という用語が何を意味するのか、そして過去を研究し現在を考えるにあたってこの用語がどれほど有効であるのかについて論じる。その際キリスト教徒、ユダヤ教徒、イスラム教徒のあいだで、それぞれのアイデンティティを巡ってそれぞれの思想が交錯していた歴史的状況の意義を、グローバルな文脈のなかで考察する。

講演者略歴:1952年生。ケンブリッジ大学講師をへてオックスフォード大学神学哲学部教授。主要業績に、(ed. with G. R. Evans), The Works of Gilbert Crispin, Abbot of Westminster (Oxford U.P., 1986); Christians and Jews in the Twelfth-Century Renaissance (Routledge, 1995); (ed.), Religious Violence between Christians and Jews: Medieval Roots, Modern Perspectives (Palgrave MacMillan, 2002); Christian-Jewish Relations, 1000-1300: Jews in the Service of Medieval Christendom (Routledge, 2011) がある。

日 時:2017年6月9日(金)17時-18時(講演後質疑応答)
場 所:東京大学本郷キャンパス法文1号館214番教室
言 語:英語(翻訳原稿あり)
司 会:高山博(東京大学大学院人文社会系研究科教授)
主 催:KAKEN(課題番号15KK0062)
後 援:西洋中世学会
連絡先:小澤実(立教大学文学部准教授)

2017年1月23日月曜日

公開シンポジウム・セミナー イエス時代のユダヤ共同体における宗教的要素と物質的要素

公開シンポジウム・セミナー
イエス時代のユダヤ共同体における宗教的要素と物質的要素
Religion and Material Culture in the Age of Jesus of Nazareth

シンポジウム
2017年1月29日(日) 13-18時
東京大学駒場キャンパス 5号館523教室

13:00-13:15
趣旨説明 市川裕

13:15-13:45
江添誠
Religious Identities of Decapolis as Refrected by the City-Coins: With a focus on the images of Tyche
コインに刻まれたデカポリス都市の宗教的アイデンティティー―女神テュケーの画像を中心に―

13:45-14:00
コメント 中西恭子

14:10-14:40
牧野久美
The Jewish Dietary Customs and Sense of Purification in Ancient Palestine: The Etic and Emic Approaches to the Archeological Materials
古代パレスティナにおけるユダヤの食の規定と穢れの概念:考古学者と生活者の視点から

14:40-14:55
コメント 小野塚拓造

15:15-16:15
モルデハイ・アヴィアム Mordechai Aviam
The Role and Functions of the Synagogues in the Second Temple Period as as Illminated by Archeology
考古学から見た第二神殿時代におけるシナゴーグの機能と役割

16:15-16:30
コメント 山野貴彦

16:50-17:50
全体討論


セミナー(*要予約。問い合わせ先はポスター参照)
2017年1月31日(火) 14-18時
東京大学本郷キャンパス 法文1号館219教室

モルデハイ・アヴィアム
Historical Significance of the Jewish Cities in the Galilee in the Late Antiquities


主催
科学研究費助成金基盤研究A
「ユダヤ・イスラーム宗教共同体の起源と特性に関する文明史的研究」(代表者:市川裕)