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2024年11月27日水曜日

西洋中世学会編『西洋中世文化事典』

 西洋中世学会編
『西洋中世文化事典』
丸善出版、2024年12月

【内容紹介】
5〜15世紀頃のヨーロッパ世界を指す“西洋中世”。
いまだ「暗黒時代」と称されることも多いが、幅広い研究分野において語られることが多く、創作物でも受容されるなど、後世にも影響を与え続けている時代である。
本事典では歴史、商業、衣食住、信仰、文学、美術、建築、哲学、ジェンダー研究、さらには後世での受容までも含め解説し、学際的な構成とした。
また、対象範囲は「ヨーロッパ」の範囲を西欧に限らず、北欧や東欧、中欧、さらには十字軍国家が建設された中東、イスラーム圏までに広げ、周辺海域やアフロ・ユーラシア世界も視野に収める地域横断的な内容を目指した。

目次は丸善出版のウェブサイトにて
https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/b306139.html




2024年8月2日金曜日

日本ユダヤ学会編『ユダヤ文化事典』

 日本ユダヤ学会編、市川裕(編集代表)
『ユダヤ文化事典』
丸善出版、2024年7月

【内容紹介】
 ユダヤ教は、啓示(超越的な神)がこの世の人間たちに対して現れるという現象を基盤とする一神教であり、ユダヤ民族の民族宗教である。その宗教の独自性ゆえに周囲の異邦人により常に差別され迫害される危険にさらされたが、宗教による絆によって結ばれた一つの民として独自の存在を保持してきた。
 本事典は、近現代のユダヤ(宗教および人)の文化に焦点をあてている。古代から現代まで、領土をもたず、世界中に集団が広がりながらも、ユダヤ教という宗教によってのみ相互の絆を守り、一つの民として独自の存在を保持・生き抜いてきたユダヤ人の文化の営みを網羅的に把握することを目指した。
 ユダヤ教の概念から民族の歴史、世界各地での様相、経済・文化的活動、日本との関わりなど、全16章304項目を執筆者156名による書下ろしで解説。

目次および詳細は下記のウェブサイトにて
https://www.maruzen-publishing.co.jp/item/b306003.html

文化事典シリーズ
『キリスト教文化事典』『イスラーム文化事典』『ユダヤ文化事典』

2022年3月24日木曜日

【書籍】市川裕『ユダヤ的叡智の系譜―タルムード文化論序説』

 市川裕
『ユダヤ的叡智の系譜―タルムード文化論序説』

東京大学出版会、2022年

目次

序 信仰に徹することと啓蒙ということ

第I部 ラビ・ユダヤ教の成立とタルムード学の形成

1章 宗教と教育――タルムード学の意義と批判精神の育成

2章 一神教と〈戒〉――ユダヤ教的特徴

3章 神殿供犠から啓示法へ――ユダヤ・アイデンティティの確立

4章 タルムードの聖書解釈に込められたユダヤ賢者の実存的関心

5章 タルムード学の系譜――中世の学問的成熟


第II部 タルムード学の成立とユダヤ的生活様式の実現

6章 タルムードのテキストを読む――子に対する親の義務

7章 貧しさの中の感謝――ユダヤ教の食と祭礼

8章 ユダヤ教の経済観念――正しい道理の富

9章 ユダヤ教の霊魂観――人間としての完成と戒律

10章 悔い改めと和解――他者に対する罪の赦し


第III部 近代タルムード学とユダヤ・アイデンティティの葛藤

11章 レヴィナスとリトアニアのタルムード学の意義

12章 ギリシアとの相克としてのユダヤ教史

13章 ユダヤ教正統主義におけるコスモスとアンチコスモス

14章 ユダヤ教正統主義から考える現代の国家・宗教関係

15章 ユダヤ教の現代メシア論――ショーレムとレヴィナスの対話

16章 リトアニア系イェシヴァの精神を体現した四人の現代タルムード賢者


結語――ユダヤ人の歴史を貫くもの



2021年3月1日月曜日

『現代宗教2021』(国際宗教研究所)

国際宗教研究所刊行
 『現代宗教2021』
(ISSN 2188-4471)

特集:宗教と感染症

目次
緒言

◆対談
「新型コロナウイルス禍で期待される宗教者の役割」
若松英輔・島薗進・司会:弓山達也(pp.5-31)

◆テーマセッション
「ウィズ・コロナ、ポスト・コロナの信仰のカタチ」
黒﨑浩行・佐藤壮広・君島彩子・司会:西村明(pp.33-53)

◆インタビュー
「文明史的視点から見るコロナ問題―歴史人口学者鬼頭宏氏に伺う―」
鬼頭宏・聞き手:西村明(pp.55-76)

◆論文
濱田陽「パンデミック以降の共存と脅威―宗教、ヒューマニズム、新テクノロジー―」(pp.77-102)

朴炳道「「災害」としての近世日本の「疫病」と宗教的対処―疱瘡・麻疹・コレラからコロナまで―」(pp.103-125)

磯野真穂「コロナ禍において死はいかに消費されたか―新型コロナをめぐる痛ましい死の発生機序―」(pp.127-148)

現代宗教動向
志田雅宏「新型コロナ感染流行とユダヤ教世界」(pp.151-176)

岩崎真紀「新型コロナウィルスがエジプト人の信仰生活に及ぼした影響―ムスリムとコプト正教徒に焦点をあてて―」(pp.177-202)

宮澤安紀・尾角光美「死をめぐる新型コロナウイルス感染症の影響―葬送文化と死別・グリーフサポートの観点から―」(pp.203-234)

佐藤清子「2020年のアメリカにおける宗教―コロナ・BLM・大統領選と信教の自由―」(pp.235-253)

下記の国際宗教研究所ウェブサイトからすべてダウンロード可
http://www.iisr.jp/journal/journal2021/

2020年6月26日金曜日

E. Alexander & B. Berkowitz (eds), Religious Studies and Rabbinics: A Conversation

Religious Studies and Rabbinics: A Conversation
Elizabeth Alexander, Beth Berkowitz eds.
Routledge, 2017

Contents
Introduction – Elizabeth Shanks Alexander
Part I: The History of Religion
1. Religious Studies, Past and Present – Randall Styers
2. Different Religions? Big and Little "Religion" in Rabbinics and Religious Studies – Beth A. Berkowitz
3. J.Z. Smith on the Study of Religion, Humanities and Human Nature – Kurtis R. Schaeffer

Part II: Managing Commitments
4. "A Cheerful Unease": Theology and Religious Studies – Paul Dafydd Jones
5. Reading Midrash as Theological Practice – Deborah Barer
6. Alexandria between Athens and Jerusalem: Religious Studies as a Humanistic Discipline – Charles Mathewes

Part III: Comparative Rubrics and Rabbinic Data
7. The Legal Language of Everyday Life in Rabbinic Religion – Chaya Halberstam
8. Time, Gender and Ritual in Rabbinic Sources – Sarit Kattan Gribetz
9. Ritual Failure, Ritual Success, and What Makes Ritual Meaningful in the Mishnah – Naftali S. Cohn

Part IV: Critical Reading
10.Thou Shalt Not Cook a Bird in its Mother’s Milk?: Theorizing the Evolution of a Rabbinic Regulation – Jordan D. Roseblum
11. Learning How to Read: How Rabbinics Aids in the Study of Contemporary Christian Scripture-Reading Practices
12. From the General to the Specific: A Genealogy of "Acts of Reciprocal Kindness" (Gemilut Hasidim) in Rabbinic Literature – Gregg E. Gardner

Information on the book
https://www.routledge.com/Religious-Studies-and-Rabbinics-A-Conversation/Alexander-Berkowitz/p/book/9781138288805

Book review (from Ancient Jew Review)
https://www.ancientjewreview.com/articles/2020/6/15/religious-studies-and-rabbinics?fbclid=IwAR3MQvm1u1AuvlItGssvunXXAl71HzKLXQLuA9SSQfrAbdPQLGMbQAkVFXM

2020年5月7日木曜日

宗教学の文献紹介(文庫・新書限定)

宗教学の文献紹介

これまで、いくつかの大学で一般教養科目として宗教学の講義を担当するなかで、受講生たちから学んだことのひとつは、「なぜ宗教を学ぶのか」という問題に対して、つねに自覚的でなければならないことである。他分野を専攻する学生、宗教を教養として学びたいと思っている学生、そしてこれから本格的に宗教を学ぼうという意志を持つ学生には、宗教についての学びを広く開いていき、自分自身の知的関心になんらかのかたちでつなげていってほしいと願っている。そのためにまず重要なことは、自分が暮らしている社会が宗教に対してどんなイメージおよび理解を持っているのかを自覚しておくことであると思う。この紹介では、自分の講義の主たるテーマとして取り上げてきた一神教世界を理解するための豊かな知見を提供してくれる文献と、現代において宗教と向きあう自覚をうながしてくれる文献を取り上げてみたい。

① 小原克博『一神教とは何か』平凡社新書、2018年
 国内の一神教文化研究を主導する同志社大学のCISMOR(一神教学際研究センター)に従事してきた著者による一神教の概説書。日本では一神教が得体の知れないものとして、しばしば単純化されたレッテルを貼られてきたことに対する問題意識が最初に示されている。自分の勝手なイメージを他者に投影する偏見には、深刻な暴力性が潜んでいる。一神教を学ぶことには、そうした社会的な、あるいは自分自身が無意識のうちに持っている偏見と闘う作法を養うことも含まれるのである。なお、CISMORによる一神教研究については、刊行物や講演動画など、公式のウェブサイトで幅広く公開されている。
http://www.cismor.jp/jp/

② 藤原聖子『教科書の中の宗教』岩波新書、2011年
藤原聖子『世界の教科書でよむ〈宗教〉』ちくまプリマー新書、2011年
 東京大学の宗教学研究室にて教鞭をとる著者が、日本の公立学校における宗教教育の根深い問題を指摘した書籍(前者)。異文化理解・多文化共生のために宗教を学ぶことの重要性は、これまで国連で何度も表明されてきたが、日本の小中高ではなかなかそれが浸透せず、著者自身も教科書の作成においてさまざまな障壁や苦労に直面してきたことが記されている。私の担当講義で学生たちの声を実際に聞いてみても、宗教について本格的に学ぶ機会は、大学に入って宗教学の講義を取ったのが初めてであったという意見が非常に多く、本書で指摘されている課題を私も実感している。「○○教は愛の宗教」というような紋切り型の説明に終始せず、身近な場面から諸宗教の価値観や考え方を学び、学生たちがそれぞれ自分の意見を持ち、議論をするという教育の場を作っていくために、私もなんらかのかたちで貢献していきたい。なお、欧米やアジア、イスラーム圏など、海外のさまざまな教科書における宗教についての記述を紹介した後者も興味深い。

③ 青木健『古代オリエントの宗教』講談社現代新書、2012年
 ゾロアスター教研究の世界的な権威である著者による、古代世界の比較宗教史。さまざまな宗教が、かならずしも個々の境界線が明確でない仕方で生きていた世界を、「聖書ストーリー」の受容という視座のもとでとらえ、その歴史的展開を壮大なスケールで描いている。ユダヤ教、キリスト教、イスラームという三つの一神教は、「アブラハム宗教」(Abrahamic religions)という用語で括られることもあるが、このアブラハム宗教の歴史と展開についての研究は、まだ日本ではほとんどおこなわれていない。古代から中世初期における中東の多様な宗教世界という文脈のなかで、巨大な一神教世界がどのように出現してきたのかを考えるとき、本書が刺激的な知見を与えてくれる。

④ 市川裕『ユダヤ人とユダヤ教』岩波新書、2019年
 東京大学の宗教学研究室で長く教鞭をとってきた、日本のユダヤ教研究の第一人者によるユダヤ教論。歴史、信仰、学問、社会という4章の構成で、狭い意味での「宗教」に限定されない「生き方そのもの」としてのユダヤ教を縦横に論じている。現在は残っていない長崎のユダヤ教礼拝所(シナゴーグ)を訪れた斎藤茂吉が、ユダヤ新年のお祝いのために集まってきた当時のユダヤ人たちの礼拝を見て詠んだ歌など、ユニークなエピソードもちりばめられている。末部には日本の読者のための詳細な文献紹介もついている。

⑤ 菊地達也編『図説 イスラム教の歴史』河出書房新社、2017年
井筒俊彦『イスラーム文化』岩波文庫、1991年
 ユダヤ教、キリスト教、イスラームという三つの一神教のなかで、日本の読者向けに入門書を書くことの意義について最も自覚的なのはイスラーム研究者であると思う。井筒の入門書(後者)はまさにその嚆矢といえるが、近年の概説書で最も推薦したい書籍のひとつが、本校のイスラム研究室で教鞭をとる著者の編集による前者である。豊富な写真と図により、イスラームの歴史と現在が多角的に紹介されており、その豊かな宗教文化を楽しんで読むことができる。また、イスラームを知ることについて、「他者」表象の観点から比較するのも面白い。現代日本のイスラーム理解(小村明子『日本のイスラーム』朝日新聞出版、2019年)と、中世西方キリスト教世界のイスラーム理解(R.W.サザン(鈴木利章訳)『ヨーロッパとイスラーム世界』ちくま学芸文庫、2020年)を比べると、それぞれの時代や地域の価値観が「イスラーム」という他者に投影されており、結果としてまったく異なるイスラーム像が描き出されていることに気づくだろう。


⑥ 伊藤邦武ほか編『世界哲学史』(全8巻)ちくま新書、2020年
 筑摩書房による2020年の興味深いシリーズ。「世界哲学」をコンセプトとし、西洋の哲学を「哲学」と呼び、その他の哲学を「○○哲学」と呼ぶ、西洋中心的な視座を根本から揺るがすことをその目的としている。世界哲学を冠する近年のシンポジウムでは、日本や中国の思想研究者、芸術の研究者など、幅広い分野の研究者たちによる議論をおこない、さまざまな知見を市民社会と共有する試みがみられるが、そのなかで宗教学のはたす役割も小さくはなく、本シリーズにおいても宗教学の研究者が積極的にかかわっている。世界哲学はまだ黎明期にあり、その未来を見通すことは到底できないが、宗教学およびユダヤ教研究に携わる者として、これからも提言を試みていきたい。

⑦ オットー(久松英二訳)『聖なるもの』、岩波文庫、2010年
 20世紀前半には、後の宗教学の「古典」となる著作がいくつも書かれたが、ルードルフ・オットーの『聖なるもの』もそのひとつである。オットーは、宗教には本質的な根源としての「聖なるもの」が存在すると考え、その特徴をあらわすために「ヌミノーゼ」という語を創り出した。「ヌミノーゼ」を体験する人は、「戦慄すべき畏怖」の感情にとらわれるが、同時にその聖なるものに「魅せられる」というのである。言語化することのできない「ヌミノーゼ」を、オットーはそれでも言葉を尽くして説明を試みる。宗教学の講義ではそのイメージを持ってもらうために、さしあたり「怖いもの見たさ」という表現から始めているが、はたしてどこまで「ヌミノーゼ」に迫っているのか。それを吟味するには、やはりこの古典を注意深く読みなおす必要があるだろう。

⑧ スピノザ(畠中尚志訳)『神学・政治論』岩波文庫、1944年
 ヘブライ語聖書(旧約聖書)はユダヤ教とキリスト教の教典として、日々の宗教実践から哲学・神秘主義の宗教思想まで、あらゆる営みの源泉であり続けてきた。17世紀のユダヤ人思想家スピノザは、こうした宗教伝統における聖書解釈が、聖書テクストの真理をそのテクストの外に置き、その真理の視座において聖書を読むことであったと批判し、テクストの真理はその中にあると主張して、あらゆる宗教的権威から聖書を解放し、自由に読むことの必要を訴えた。宗教伝統を意識的に対象化し、自分自身と距離を取って、それを批判的に検討するというスピノザの『神学・政治論』は、聖書の研究にかぎらず、宗教的なテクストを読もうとするすべての人にとって必読の書であるといえよう。なお、長らく読まれてきた畠中訳の他に、近年吉田量彦訳(光文社古典新訳文庫、2014年)も出版されており、新たな息吹に満ちた新訳を読んでみるのも面白いだろう。

⑨ レッシング(篠田英雄訳)『賢人ナータン』岩波文庫、1958年
 18世紀ドイツ啓蒙主義を代表する作家レッシングによる戯曲。検閲によって他宗派・他宗教の意見を封殺する当時のドイツ・プロテスタント社会を「ヨーロッパで最も奴隷的な国」と批判するレッシングが、宗教的寛容を訴えるべく執筆した作品である。劇の舞台は十字軍とイスラーム王朝の戦争により猖獗をきわめる中世のエルサレムであり、主人公のユダヤ人商人ナータンをはじめ、キリスト教世界とイスラーム世界の衝突に翻弄される人々が言葉をかわしていく。三つの一神教の平和的共存を願う「三つの指輪のたとえ話」など、本劇は宗教間の愛や家族の愛を主題とするものだが、自身の善良さを信じて疑わず、人の意見に耳を貸そうとしない当時のドイツ社会の姿を作中のある登場人物に投影させるなど、レッシングの冷徹な目が随所に隠れており、何度読みなおしても味わい深い。

⑩ ジョン・ロック(加藤節・李静和訳)『寛容についての手紙』岩波文庫、2018年
ヴォルテール(中川信訳)『寛容論』中公文庫、2011年
 レッシング同様、17~18世紀のヨーロッパにおける代表的な寛容思想の作品。ロックの作品はオランダのプロテスタントに宛てた書簡、そのロックに啓発されたヴォルテールの作品は広く市民をその読者に想定したエッセイとして書かれた点も特徴的である。前述の『賢人ナータン』もそうだが、当時のヨーロッパにおける思想的課題としての「寛容」は、各国での宗教的な差別や迫害が激化する現実に応答するものであり、宗教のレベルでの寛容を実現することを目的としたものである。それに対しては、「宗教的に寛容であれば、人は他者とわかりあえるのか」「寛容の問題を宗教に限定するのは、視野の狭窄につながるのではないか」という批判もあってしかるべきだろう。寛容思想の古典を読みなおすことの現代的な意義があるとすれば、それは宗教的寛容をさらなる思考のためのひとつの突破口とすることである。そこには、宗教についての学びを、さらに広く開いていくという宗教学のあり方と通奏するものがあると思われる。



2020年3月31日火曜日

『世界哲学史4』(ちくま新書)所収「中世ユダヤ哲学」

伊藤邦武・山内志朗・中島隆博・納富信留 責任編集
『世界哲学史4:中世II 個人の覚醒』
ちくま新書、2020年4月刊行

目次
1 都市の発達と個人の覚醒(山内志朗)
2 トマス・アクィナスと托鉢修道会(山口雅広)
3 西洋中世における存在と本質(本間裕之)
4 アラビア哲学とイスラーム(小村優太)
5 トマス情念論による伝統の理論化(松根伸治)
6 西洋中世の認識論(藤本温)
7 西洋中世哲学の総括としての唯名論(辻内宣博)
8 朱子学(垣内景子)
9 鎌倉時代の仏教(箕輪顕量)
10 中世ユダヤ哲学(志田雅宏)

世界哲学史 全8巻

2020年1月31日金曜日

勝又悦子ほか編『一神教世界の中のユダヤ教:市川裕先生献呈論文集』

『一神教世界の中のユダヤ教:市川裕先生献呈論文集』
(勝又悦子・柴田大輔・志田雅宏・高井啓介編、リトン、2020年1月)

目次
まえがき(pp. 3-6)
市川裕先生の略歴・業績一覧(pp. 11-27)

第一部 古代西アジア世界とヘブライ語聖書
柴田大輔「古代メソポタミアの一神教」(pp. 31-56)
細田あや子「メソポタミアのマクルー儀礼における火と水の力」(pp. 57-90)
高井啓介「「アバル・ナハラ州(エビル・ナーリ)の総督」とアール・ヤーフドゥ共同体」(pp. 91-112)
加藤久美子「魅力ある女は、名誉を摑む 自分自身に報いる者だ、友愛に富む者は―ヘブライ語聖書箴言11章16-22節の構造と意味―」(pp. 113-133)

第二部 古代地中海世界とキリスト教
小堀馨子「古代ローマにおける卜占」(pp. 137-162)
上村静「第二神殿時代におけるガリラヤのリーダーたち—ユダヤ性への問い―」(pp. 163-188)
土居由美「ユダヤ教からキリスト教へ―異教世界と接して―」(pp. 189-220)
中西恭子「アウグスティヌス『神の国』における「地上の国の宗教」」(pp. 221-240)

第三部 ラビ・ユダヤ教の展開
櫻井丈「ユダヤ民族的出自の新生―バビロニア・タルムードにみる血縁擬制としての改宗概念」(pp. 243-272)
勝又悦子「「民」と「自由」と「偶像崇拝」—出エジプト記ラッバ41章を中心に―」(pp. 273-299)
嶋田英晴「中世イスラーム世界のユダヤ社会における教育と破門の機能について」(pp. 301-317)
志田雅宏「ハイーム・イブン・ムーサ『盾と槍』—15世紀の宗教論争とその知的背景—」(pp. 319-344)

第四部 近現代ヨーロッパのユダヤ人とユダヤ教
李美奈「近代的ユダヤ人ステレオタイプの形成―17世紀イタリアに見る市民としての受容の前段階」(pp. 347-365)
青木良華「ヴォロジン・イェシヴァ考察―ミトナグディーム揺籃の場―」(pp. 367-393)
立田由紀恵「ボスニアにおけるユダヤ人の歴史と社会」(pp. 395-417)

執筆者紹介(pp. 419-421)
あとがき(pp. 422-423)

2019年10月12日土曜日

『ユダヤ教とキリスト教』

上智大学キリスト教文化研究所編
『ユダヤ教とキリスト教』
(リトン、2019年)

高橋洋成
「イエスの時代の言語生活―イエスは何語を使ったか?―」

志田雅宏
「中世ユダヤ教世界におけるイエスー聖書解釈と民間伝承―」

武井彩佳
「ホロコースト後のユダヤ人とキリスト教徒―キリスト教への改宗者の戦後―」

2018年度 聖書講座 シンポジウム
「ユダヤ教とキリスト教」


2019年1月24日木曜日

市川裕『ユダヤ人とユダヤ教』

市川裕『ユダヤ人とユダヤ教』
岩波新書、2019年

目次
序 章 ユダヤ人とは誰か
 ポーランドにて/「真正のユダヤ人」

第1章 歴史から見る

第1節 古代のユダヤ人たち
 イエスの出現をどう捉えるか/賢者輩出の時代/啓示法の宗教

第2節 イスラム世界からヨーロッパへ
 忘れられた歴史を補う/イスラムとともに/啓典の民/地中海社会での繁栄/アルプスを越えて/スファラディとアシュケナジ/レコンキスタとスペイン追放/新キリスト教徒の再改宗/安住の地ポーランド/シュテットルの生活

第3節 国民国家のなかで
 メンデルスゾーン/フランス革命の衝撃/われわれは何者か?/ポグロムの恐怖/アウシュヴィッツへ/世界帝国の興亡とユダヤ人/「ユダヤ人」という選択肢

第2章 信仰から見る

第1節 ラビ・ユダヤ教
 ユダヤ教は宗教なのか/ユダイズムとユダヤ教/ユダイズムとは何か/持ち運びのできる国家/二重のトーラー/ラビたちの決断

第2節 ユダヤ教の根本原則
 トーラーに従って生きる/神殿の供犠/シナゴーグの礼拝/シュマアの朗読/十八祈禱文,十戒,六一三戒

第3節 神の時間秩序
 安息日/一年のサイクル/一生のサイクル/祈りの生活/制度化された断食

第4節 「宗教」としてのユダヤ教
 東欧における神秘主義の浸透/近代のユダヤ教再定義/世俗化したユダヤ人と民族主義/二つの定義・三つの集団

第3章 学問から見る

第1節 タルムードの学問
 トーラーの学習/イェシヴァ/タルムードの普及/タルムードのテキスト

第2節 論争と対話
 師匠への奉仕/モーセに基づかせる/矛盾をぶつけることの真意/ラビたちの議論

第3節 ユダヤ哲学
 ギリシア哲学による挑戦/イスラム世界のギリシア哲学/哲学者マイモニデス/律法典の形成/『シュルハン・アルーフ』による統合

第4節 ユダヤ精神の探究
 東欧の肥沃な精神世界/ヴォロジンのイェシヴァ/エリ・ヴィーゼルと二人の師/学ぶことは生きること/正真正銘のラビとの出会い/世俗教育との両立

第4章 社会から見る

第1節 ユダヤ人の経済活動
 商業と金融の民/利子取得の正当化/マルクスの主張/利子取得の二重基準/ロスチャイルド家

第2節 ユダヤ人の人生の目標
 神に選ばれた民/ノアの七戒と十の心得/慈善と慈しみの行い/施しの八段階

第3節 近代メシア論
 二つのメシア論/シオニズム/離散ユダヤ人は捕囚民か/ユダヤ的百家争鳴

第4節 ユダヤ社会の現実
 ヘブライ語の蘇生/混合婚をめぐる議論/二極分化するユダヤ社会/イスラエル社会の現実/イスラエル国家のゆくえ/棄民の視点から

文献解題
 歴史について/ユダヤ教について/ユダヤの宗教思想について/ユダヤ思想史について/トーラー註解について/タルムードについて/ユダヤ百科事典『ジュダイカ』

あとがき

2018年12月12日水曜日

いま宗教に向きあう(全4巻)

いま宗教に向きあう 全4巻 岩波書店 2018年

第1巻 現代日本の宗教事情〈国内編I〉
責任編集 堀江宗正
巻頭言  島薗 進
序論 変わり続ける宗教/無宗教  堀江宗正

一 岐路に立つ伝統宗教
【争点1】伝統回帰? それとも地方消滅?
第1章 個人化する葬送──墓と寺の後継者問題 村上興匡
第2章 地域社会と神社・祭り──人口減少と地域再生の中で 黒崎浩行

二 新宗教の現在
【争点2】オウム真理教事件後,新宗教は衰退したのか?
第3章 民衆宗教としての新宗教 福嶋信吉/堀江宗正
第4章 模索する新新宗教──聖地と墓地をめぐって 松岡秀明

三 現代人のスピリチュアリティ
【争点3】スピリチュアル・ブームは一過性のものだったのか?
第5章 死後はどう語られているか──スピリチュアリズム的死生観の台頭 堀江宗正
第6章 スピリチュアリティといのちの教育 弓山達也
第7章 現代日本社会での傾聴のにない手たち──医療・福祉・心理分野のスピリチュアルケア 葛西賢太

四 在留外国人と宗教
【争点4】日本人は他宗教に寛容なのか?
第8章 韓国人ニューカマーとキリスト教会の変容──多文化共生の拠点へ 李 賢京
第9章 滞日ブラジル人の急増と宗教的なコミュニティの展開──カトリック教会の場合 星野 壮
第10章 滞日ムスリムと日本の地域社会 沼尻正之/三木 英
(争点執筆・堀江宗正)


第2巻 隠される宗教、顕れる宗教〈国内編II〉
責任編集 西村 明
序論 (ポスト)世俗化論と日本社会 西村 明

一 「政教分離」のポリティックス
【争点1】「国家神道」は復活しているのか?
第1章 宗教が政治に関わるということ 塚田穂高
第2章 召還される「国家神道」──保守政治・宗教右派・象徴天皇の交錯 奥山倫明
第3章 錯綜する慰霊空間──ポスト戦後的状況のなかで 西村 明
第4章 宗教判例の戦後と現在 住家正芳

二 宗教の「公益性」をめぐって
【争点2】金儲け? それとも無私の奉仕?
第5章 大震災後の宗教者による社会貢献と「心のケア」の誕生 高橋 原
第6章 僧侶による“脱”社会活動──自死対策の現場から 小川有閑
第7章 宗教法人の公益性──二つの法人制度の比較から 竹内喜生
第8章 日本におけるキリスト教フェミニズムとその公益性 ミラ・ゾンターク

三 見えない宗教,見せる宗教
【争点3】宗教のメディア露出は、宗教の衰退なのか?
第9章 日本文化論の中の宗教/無宗教 星野靖二
第10章 宗教の社会活動と公共放送──臨床宗教師のテレビ表出を中心に 榎本香織
第11章 心理宗教テクニックと現代日本社会 小池 靖
第12章 ケア・宗教・世俗化における言説とその語り方をめぐって──何が顕れ、何が隠されるのか 古澤有峰
(争点執筆・西村 明)


第3巻 世俗化後のグローバル宗教事情〈世界編I〉
責任編集 藤原聖子
序論 二〇世紀から二一世紀への流れ 藤原聖子
【争点1】 結局、宗教は衰退したのか、していないのか?

一 伝統的宗教の復興/変容
【争点2】イスラームはテロを生む宗教なのか?
第1章 日常生活のイスラーム化──イスラームの政治化に続くもの 八木久美子
第2章 インドネシアの医療とイスラーム復興──再創造された「預言者の医学」 嶋田弘之
第3章 聖と俗の混紡──現代イスラエルにおけるユダヤ教の諸相 志田雅宏
第4章 悪魔祓い騒動からレジオナール運動まで──ルーマニア社会の変動と連続性 新免光比呂
第5章 ロシアにおける伝統宗教の変容──ソ連時代の継承と新しい展開 井上まどか
第6章 気功にみる中国宗教の復興と変容 宮田義矢

二 新宗教運動・スピリチュアリティの現在
【争点3】オルタナティヴか、体制順応か?
第7章 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の歴史と現状──韓国宗教史からの検討 古田富建
第8章 「ゲルマン的ネオ・ペイガン」は何に対抗しているのか──ドイツの「ゲルマン的ノイ・ハイデントゥム」から考える 久保田 浩
第9章 児童文学の中の魔女像の変容とジェンダー 大澤千恵子
第10章 創造論、新無神論、フィクション宗教──非制度的宗教の新展開 谷内 悠

三 グローバル化とダイバーシティ
【争点4】グローバル化は宗教の多様化か、一元化か?
第11章 プロテスタントの爆発的拡大から半世紀──ラテンアメリカにおける宗教地図の変容 大久保教宏
第12章 アメリカの「伝統」の新たな挑戦──多様な宗教・非宗教の共存 佐藤清子
第13章 「超スマート社会」の宗教──電脳化は何をヴァージョンアップするのか 藤原聖子
(争点執筆・藤原聖子)


第4巻 政治化する宗教、宗教化する政治〈世界編II〉
責任編集 池澤 優
序論 公共圏と宗教のせめぎあい

一 ナショナリズムと宗教
【争点】政教関係の多様性
第1章 「セキュラリズム」の用い方―タイムズ・オブ・インディアに見る語彙の変遷 冨澤かな
第2章 上座仏教とナショナリズム―国家主導の宗教的ナショナリズム 矢野秀武
第3章 ポジティブなナショナリズムへの展望―抱合的ボスニア・ナショナリズムの可能性 立田由紀恵
第4章 「解放」後韓国の宗教とナショナリズム―キリスト教を中心に 川瀬貴也

二 世俗・人権・宗教
【争点】公共圏自体の宗教性
第5章 欧州人権裁判所におけるヴェールと十字架―イスラームに向き合う世俗的ヨーロッパのキリスト教的な系譜 伊達聖伸
第6章 イスラーム・ジェンダー論の行方―行動する女性たちへ 塩尻和子
第7章 イタリアの新たな「世俗性」 江川純一
第8章 スカーフにみるポスト・コロニアルの政治と宗教 澤江史子
第9章 「宗教の自由」をめぐるアメリカの分断状況―国内の論争と外交政策 ジョリオン・トーマス

三 宗教の公共化
【争点】公共圏に対する宗教の戦略の諸類型
第10章 見えない宗教の力―現代の生命倫理・環境倫理言説の宗教性 池澤 優
第11章 宗教の社会貢献―宗教的利他主義の実践と共生社会の模索 稲場圭信
第12章 公共圏における宗教の社会参加―世界最大の仏教NGO・慈済会の挑戦と試練 金子 昭
第13章 市民社会と生命現象―弱さと暴力に向き合う場としての〈ラルシュ〉共同体運動 寺戸淳子
(争点執筆 池澤 優)

2016年6月16日木曜日

勝又悦子/勝又直也『生きるユダヤ教-カタチにならないものの強さ』

勝又悦子/勝又直也
『生きるユダヤ教-カタチにならないものの強さ』
(教文館、2016年)

歴史の中で幾度も存亡の機を乗り越えてきたユダヤ人。彼らを支えたユダヤ教の教えや発想法から、この世を力強く生き抜く知恵を体得する! 歴史・実践の基礎知識を押さえつつ、賢者たちの生涯に触れ、聖典や典礼詩のテクストを実際に味わうことで、奥深いユダヤ教の諸相を学ぶ新しい入門書!

【目次】

第1章 ユダヤ教とは・ユダヤ教の歴史
第2章 ユダヤ教のエッセンス 唯一の神・二つのトーラー・多数の人間
第3章 ユダヤ教の実践生活
第4章 ユダヤ教の人物
第5章 ユダヤ教の書物
第6章 ピユートの世界

教文館HP
http://www.kyobunkwan.co.jp/publishing/archives/17814

2015年12月5日土曜日

宇田川彩『アルゼンチンのユダヤ人』

宇田川彩『アルゼンチンのユダヤ人 食から見た暮らしと文化』
風響社、2015年

目次
はじめに
 ユダヤ人とは誰か

一 アルゼンチンのユダヤ人
 1 アルゼンチンという国
 2 アルゼンチンのユダヤ人の来歴
 3 言語・教育
 小括

二 安息日のハラー
 1 安息日の食事
 2 ロミナ家の安息日の晩餐
 3 食餌規定と聖なるもの
 小括

三 苦菜と蜂蜜
 1 苦いものと甘いもの
 2 ジュディス家の過ぎ越しの祭
 3 言葉と食べ物
 小括

四 牛肉とアサード
 1 牛肉とアルゼンチン人
 2 お母さんの料理とユダヤ料理
 小括

五 食べ物がもたらすつながり
 1 「ホーム」と食べ物
 2 食べ物を分かち合うこと

おわりに
注・参考文献
あとがき

http://www.fukyo.co.jp/book/b211049.html

2015年12月4日金曜日

山本伸一『総説 カバラー』

山本伸一『総説 カバラー  ユダヤ教神秘主義の真相と歴史』
原書房 2015年

目次・構成

はじめに
凡例


第一部 カバラーの歴史
第1章 古代ユダヤ神秘思想
 ユダヤ教の神秘思想はいつ生まれたか?
 メルカヴァー神秘主義:神の玉座と宮殿の幻視
 『形成の書』ヘブライ語の文字と数字の秘密

第2章 カバラーの黎明期
 新しい神秘主義が芽生えた思想的土壌
 フランス南部の秘教の学塾
 『清明の書』とカバラー文学の源流
 スペインの黄金期
 カバラーの聖典『光輝の書』
 放浪の神秘家、アブラハム・アブーラフイア

第3章 スペイン追放によるカバラーの多様化
 カバラーの拡散と多様化
 ツフアツトで迎えた第二の黄金時代
 北アフリカのカバラー
 ルネサンス人文主義とイタリアのカバラー
 キリスト教カバラー

第4章 カバラーの新たな展開
 シャブタイ派のカバラーとメシア論
 隠れシャブタイ派をめぐる論争
 カトリックに改宗したフランク派
 ルーリア派の伝統とエルサレムのカバラー
 初期ハシディズムと大衆化されたカバラー
 反ハシディズムのカバリストたち
 ルーリア派の教えを守ったクラウスの伝統

第5章 現代におけるカバラーの普及と拡散
 ハシディズムの新しい展開
 世俗のユダヤ人へと聞かれたカバラーの扉
 ユダヤ人のニューエイジから聞かれたカバラーへ
 現代イスラエルの伝統的なカバラー
 カバラー研究における学問知の内在化
 カバラー研究の系譜
 日本におけるカバラーの紹介

第二部 カバラーの思想
第6章 セフィロート体系
 唯一神のなかの複数性
 人間の認識を超越する「無限」の神
 知覚可能な神としてのセフィロート体系
 両性具有と女性としての神の臨在
 セフィロートという概念の由来と意味

第7章 世界の創造と神の身体
 秘教になった創造論
 神の身体と擬人表現
 『光輝の書』の創造論と神人同形論
 ルーリア派の創造論と神人同形論

第8章 終末論とメシアニズム
 ユダヤ教のメシアニズム
 『光輝の書』と記号論的なメシア
 アブラハム・アブーラフィアにおける預言者としてのメシア
 シャブタイ派のカバラーと善悪を超越するメシア
 ハシディズムのメシア観

第9章世界周期論
 循環する時間と原初の時間
 世界周期論とパラダイムの相対化
 へブライ文字とセフィロートとの関係
 イスマーイール派とシャブタイ派における反規範主義

第10章 霊魂転生論
 異教的な霊魂転生とその秘教性
 初期のカバラーの霊魂観
 ハイム・ヴィタルの霊魂の系譜と修復
 強制改宗者の霊魂をめぐる議論

第11章 律法と戒律
 ラビ・ユダヤ教と律法の二重構造
 口伝律法としてのカバラーと解釈の深層
 二つの律法と律法の相対化
 モーセ律法の廃絶とシャブタイ派の反規範主義

第12章 ヘブライ語とヘブライ文字
 ユダヤ教とへブライ語
 ヘブライ文字の神秘主義
 子音と母音
 ゲマトリアによる隠れた結びつきの発見

第13章 呪術とテウルギア
 呪術をめぐるあいまいな態度
 神の世界を修復するテウルギア
 呪術と護符
 ユダヤ教以外の呪術書への影響

第14章 預言と啓示
 神の啓示を伝える預言者
 アブラハム・アブーラフィアの預言カバラー
 ヨセフ・カロのマギード体験
 ハイム・ヴィタルの交霊術
 預言者運動としての初期シャブタイ派

おわりに
用語解説
参考文献
索引

http://www.harashobo.co.jp/new/shinkan.cgi?mode=1&isbn=05196-0

2015年10月22日木曜日

嶋田英晴『ユダヤ教徒に見る生き残り戦略』

嶋田英晴
『ユダヤ教徒に見る生き残り戦略』
(晃洋書房、2015年)

概要
神に選ばれた民として生きるユダヤ教徒は生き残りとアイデンティティーの保持を重視する。周辺諸国や他宗教との軋轢から民族絶滅の危機の中、彼らは現代まで生き残った。背景にある戦略・戦術を中世イスラムから明らかにする。

紹介ページ(晃洋書房)
http://www.koyoshobo.co.jp/booklist/11110/

2015年7月15日水曜日

M・ハルバータル『書物の民』

M・ハルバータル
書物の民 ユダヤ教における正典・意味・権威
(志田雅宏訳、教文館、2015年)

原著
Moshe Halbertal, People of the Book: Canon, Meaning, and Authority (Cambridge, Mass.: Harvard University Press, 1997)

目次
刊行によせて(市川 裕)
序論 正典テクストとテクスト中心共同体
第1章 正典と意味
第2章 権威・論争・伝統
第3章 正典と教育課程
結論
補遺 主権者と正典

教文館ホームページ
http://www.kyobunkwan.co.jp/publishing/archives/17045


2014年4月16日水曜日

書籍:ユダヤ文献原典研究1

ユダヤ文献原典研究1

2013-2015年度科学研究補助金
基盤研究(A) 報告書
研究代表者:勝又直也(京都大学)

ユダヤ学史と原典資料の複合研究
―政治的・宗教的制約のない研究基盤の確立を求めて

内容

論文5本

5-24
大澤耕史
タルムードまでのユダヤ教におけるサタン像
―キリスト教との比較から―

25-50
櫻井丈
虚構の出自としてのユダヤ・アイデンティティ
―『父祖』の言説における改宗者―

51-72
志田雅宏
棄教者への書簡
―ヤコブ・ベン・エリヤフとプロファイト・ドゥラン―

73-88
根本豪
マイモニデスの社会観、大衆と宗教の役割

89-127
Doron B. Cohen, Ph.D.
Minorities in Modern Hebrew Literature: A Survey

2014年4月9日水曜日

書籍:ダニエル・ボヤーリン『ユダヤ教の福音書』

ダニエル・ボヤーリン
『ユダヤ教の福音書 ユダヤ教の枠内のキリストの物語』
(土岐健治訳、教文館、2013年)

Daniel Boyarin,
The Jewish Gospels: The Story of the Jewish Christ
(New Press, 2012)


目次



第1章 神の子から人の子へ

第2章 「エチオピア語エノク書」と「第四エズラ書」における人の子
     ―1世紀における他のユダヤ教のメシア―

第3章 イエスは(コシェルを守って)法規定に照らして適正な食物を食べていた

第4章 ダニエル書のミドラシュとしての受難するキリスト

結び ユダヤ教の福音書

解説・訳者あとがき(*50ページにおよぶ)

2013年1月13日日曜日

イベント:Y.ラブキン氏公開講演会

ヤコブ・M・ラブキン氏公開講演会
シオニズム・イデオロギーの宗教的根源 現代イスラエルの成立と展開におけるキリスト教シオニストの役割

Lecture by Prof. Yakov M. Rabkin
The root of Zionism ideology: Role of Christian Zionists in the establishment of modern Israel and its development


2013年1月26日
立教大学池袋キャンパス 14号館5階 D501教室
18:30-20:30

*申込不要、入場無料

http://www.rikkyo.ac.jp/events/2013/01/12062/

(参考)
訳書
ヤコブ・M・ラブキン
『トーラーの名において シオニズムに対するユダヤ教の抵抗の歴史』
2010年、平凡社
(原著フランス語、2004年、Au nom de la Torah: Une histoire de l'opposition juive au sionisme)


2012年12月17日月曜日

書籍:世界宗教百科事典

書籍:世界宗教百科事典
東京:丸善出版、2012年