日本ユダヤ学会第23回学術大会
対面およびオンラインのハイブリッド形式での実施
日時:2026年11月28日(土) 13:00~16:40
場所:東京大学本郷キャンパス法文1号館113教室
〒113-0033 東京都文京区本郷7丁目3−1
およびZoomでの配信
13:00~13:05 開会のご挨拶
13:05~13:35 神田愛子(同志社大学大学院神学研究科博士後期課程OD)
『迷える者の手引き』第一部再考:「心」「息」「魂」の視点から
マイモニデスは『迷える者の手引き』第一部の序において、第一部の目的は預言書における多義的で曖昧な語の意味を説明することにあると述べている。本発表では、マイモニデスが第一部序において示した『手引き』第一部の意図について概観した上で、彼が『手引き』第一部39章から41章において説明した「心(leb)」「息(ruaḥ)」「魂(nephesh)」の各語に対する彼の理解を示すと同時に、『手引き』全体の正確な読解に資することを目指す。
13:35~13:45 質疑応答
13:45~14:15 中谷昌弘(新潟大学(非常勤講師))
ポグロム再・再考-1881年を中心に
1990年代以降,(特に1881年)ポグロムに関する研究が急速に進展してきたことは周知の事実である。本報告では,報告者がこれまで行ってきた研究とも照らし合わせたうえで,1881年を軸にポグロムに関するその後の研究について紹介したい。その際,ポグロムそのものの動向だけではなく,ポグロムが及ぼした影響についても言及したい。特に1881年ポグロムは,その発生規模以上に多大な影響を及ぼしたと考えられる。
14:15~14:25 質疑応答
14:25~14:55 鶴見太郎(東京大学大学院総合文化研究科)
シオニズムと帝国――1920年代パレスチナでの騒乱のトランスインペリアル・ヒストリー
1920年と1921年のパレスチナでの騒乱は、「アラブ人対ユダヤ人」という構図で集団間の暴力対立が現出した最初の事例である。この直前から、東欧ではロシア帝国崩壊に伴う混乱が拍車をかけたポグロムが吹き荒れていた。シオニストはその記憶とパレスチナでの暴力をつなげて理解する傾向があったが、それはそれまでのユダヤ史を裏支えしてきた帝国なるものとの関係性が揺らぎ始めた瞬間でもあった。本報告では、シオニストの諸言説を手がかりに、西ユーラシア東部の帝国崩壊・再編と紛争との関係を検討する。
14:55~15:05 質疑応答
15:05~15:20 休憩
15:20~15:50 天野優(日本学術振興会特別研究員RPD /東京大学特任研究員)
コミュニティの方針をめぐる対立:1920年代バグダードのユダヤ・コミュニティの場合
本発表は、1920年代バグダードのユダヤ・コミュニティに見られた、旧来の指導者層と若い世代のユダヤ人たちとの対立に着目するものである。同時期を扱った先行研究を概観しつつ、バグダードで発行されていたユダヤ系アラビア語誌『ミスバーフ』(1924-1929)といった当時の資料や、後に出版された回想録などに見られる記述を取り上げ、対立構造の一端を明らかにし、個々の主張を整理し位置付けることを目的としている。
15:50~16:00 質疑応答
16:00-16:30 大室幸嗣(放送大学本科学生(元防衛大学校防衛学教育学群准教授))
米国ユダヤ社会の変容―米国ユダヤリベラル派の台頭とその契機
従来の米国ユダヤ社会の主要組織は、イスラエル・ロビーにみられるように、イスラエル支持を重要な共通項としてきた。しかし、2015年7月、米国ユダヤ社会の相対多数は、イスラエル政府の意図に反して、イラン核合意への支持を表明した。
本研究は、米国ユダヤ社会の主要アクターであるリベラル派と保守派それぞれの活動組織とそのパワーバランスの変化に着目して、2010年代の米国ユダヤ社会変容の契機について分析したものである。
16:30~16:40 質疑応答
非会員の方でオンライン参加を希望される方は、学会のHPから事前登録が必要です。
(11月26日18時締切)
https://jewishstudiesjp.org/2026/10/31/conference2026/

