2019年6月26日水曜日

日本ユダヤ学会研究例会

日本ユダヤ学会
7月研究例会

2019年7月27日(土)15時~18時
学習院女子大学 2号館 235教室
(東京メトロ東西線早稲田駅から徒歩8分、副都心線西早稲田駅から徒歩3分)

報告者 
鈴木重周

論題
「ナントのシュウォブ家にみる第三共和政期のユダヤ系フランス人」

概要
国家と宗教とのせめぎ合いのなかで共和主義が覇権を握った第三共和政期(1870-1940)のフランスにおいて、ユダヤ人とはどのような存在だったのか。本報告では、象徴派作家として知られるマルセル・シュウォブ(1867-1905)とその家族を取り上げる。戦争によってアルザスの故郷を追われ、たどり着いたナントで新聞事業を起こした父ジョルジュ、父の事業をさらに発展させナントで地位を築きながらもドレフュス事件の渦に巻き込まれた兄モーリス、その娘でシュルレアリスト写真家として知られる姪リュシー、パリで東洋学者として活動した叔父レオン・カーアン。かれら「ナントのシュウォブ家」の人々に着目することで、普仏戦争から第二次大戦までの激動の時代を生き抜いたユダヤ系フランス人のひとつのあり方を明らかにする。

2019年6月5日水曜日

東京外国語大学オープンアカデミー「ユダヤ教の現在がわかる:宗教と言語の視点から」

東京外国語大学オープンアカデミー
「ユダヤ教の現在がわかる:宗教と言語の視点から」

開催日
2019年08月27日~08月29日 (全3回、火・水・木))

時間 15:00~16:30
会場 東京外国語大学 本郷サテライト
定員 30 名
受講料 4,000 円

講座内容
本講座では現代のユダヤ教について、受講者がその歴史的な発展や多様な文化、宗教的な生活の様子などに触れて、異文化への関心を深め、それを理解することの重要性と面白さを発見することをめざします。現代のユダヤ教は中世に成立したさまざまな制度や習慣、文化の上に成立し、現代世界のさまざまな価値観や枠組みに影響を受けながらその姿を変化させてきています。こうした多様な現代ユダヤ教のあり方について、ユダヤ学や宗教学、言語学の視点からお話します。

講師紹介
鴨志田 聡子 (かもしだ さとこ)
日本学術振興会特別研究員
東京大学でユダヤ人の言語について研究しながら、本学で非常勤講師としてイディッシュ語を教えています。ヘブライ語の児童文学も翻訳しています。博士論文はイスラエルのイディッシュ語の歴史と現状について現地での調査をもとに書きました。今はイスラーム世界出身のユダヤ人の言語とコミュニティについてエジプトやトルコなどでも調査しています。

志田 雅宏 (しだ まさひろ)
早稲田大学 産業経営研究所 招聘研究員
私は中世ユダヤ教および中世のユダヤ人とキリスト教の関係についての研究を専門としています。現代のユダヤ教にとって、中世とはきわめて重要な時代であり、いまでもユダヤ人は中世の賢者たちの言葉とともにトーラー(神の教え)を学ぶことを大切にしています。また、2年間のエルサレム(イスラエル)留学のなかで、現在のアクティブなユダヤ教の姿に触れることができたのも貴重な経験でした。このような学びや経験を受講者の皆様に伝えることで、ユダヤ教という「他者」を知ることの面白さを一緒に見つけていければと思っています。

申し込みはこちらから:
東京外国語大学オープンアカデミーウェブサイト