2023年1月12日木曜日

オーディオドラマ『昼も夜も彷徨え マイモニデス物語』(原作:中村小夜)

 オーディオドラマ

『昼も夜も彷徨え マイモニデス物語』(原作:中村小夜)

【NHK FM】

2023年3月6日(月)~3月10日(金) 午後9時15分~午後9時30分(1-5回)

2022年3月13日(月)~3月17日(金) 午後9時15分~午後9時30分(6-10回)

【あらすじ】

時は12世紀半ば、十字軍の時代。北アフリカ、マグリブ地方では異教徒にイスラーム教への改宗を強要するムワッヒド朝の下、ユダヤ教徒たちが息を詰めて暮らしていた。高名なラビの息子である若き学者モーセ(成河)は、医学や様々な学問に興味を持ち、父や妹たちを呆れさせているが、弟ダビデ(入野自由)は兄を深く理解し、彼が学問に専心できるよう心を砕いていた。心の拠りどころとなるはずの宗教が弱い立場の者を抑圧する矛盾に、強い意志と知の力で闘いを挑むモーセが放つ言葉は、やがて地中海を超え一人の傷ついた少女ライラ(咲妃みゆ)のもとに届き……。中世の精神史に大きな足跡を刻んだ学者の精神の彷徨を想像力豊かに描く。

NHK FMウェブサイト
https://www.nhk.jp/p/rs/X4X6N1XG8Z/blog/bl/pA1EPjlLrA/bp/pExNQxnvP8/



2023年1月3日火曜日

『西洋中世研究』第14号(2022年)特集:中世のユダヤ人

 西洋中世学会

『西洋中世研究』第14号(2022年)

特集:中世のユダヤ人

序文
特集「中世のユダヤ人」に寄せて/佐々木博光・田口正樹(2-6頁)

論文
中世西欧のユダヤ教における対キリスト教論争文学の嚆矢――ヨセフ・キムヒ『契約の書』とヤアコヴ・ベン・ルーベン『主の戦い』――/志田雅宏(7-25頁)

『レシュート(Reshut)』研究序説/嶋田英晴(26-42頁)

中世のユダヤ人迫害、その動機づけの歴史/佐々木博光(43-62頁)

中近世スペインのユダヤ人とコンベルソ――異端審問制度と「血の純潔規約」を含めて――/関哲行(63-82頁)

1370年ブリュッセルの聖体冒涜事件――出血聖体崇敬、ユダヤ嫌悪とサント・ギュデュル参事会聖堂の装飾――/黒岩三恵(83-100頁)

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講演
ブルゴーニュ公領ネーデルラント及びヨーロッパにおけるヤン・ファン・エイク芸術の遺産(1440ー1470年頃)/ティル・ホルガー・ボルヒェルト(杉山美耶子訳)(101-122頁)

論文
ピサ、サン・フランチェスコ聖堂サルディ礼拝堂壁画――タッデオ・ディ・バルトロ作《聖母のよみがえり》の制作背景――/桑原夏子(123-144頁)

ウシクイニクとは何者か?――中世ロシア河川賊とノヴゴロド政治権力の展開――/伊丹聡一朗(145-168頁)

キプロス王国における宗派併存体制の成立――「キプロス勅書」の意義をめぐって――藤田風花(169-187頁)

研究動向
古代物語(roman d'antiquité)の研究動向/武藤奈月(188-201頁)

新刊紹介(202-242頁)

彙報
西洋中世学会第14回大会シンポジウム報告/小澤実(243ー246頁)

2021年度若手セミナー「頭と舌で味わう中世の食文化:レクチャー編」報告/松本涼・福田智美・頼順子(247-250頁)

西洋中世学会ウェブサイト
https://www.medievalstudies.jp/