2023年11月23日木曜日

CISMORセミナー:"Gershom Scholem Today: On the Political Relevance of a Kabbalah Researcher"

同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)セミナー

"Gershom Scholem Today: On the Political Relevance of a Kabbalah Researcher"
Dr. Noam Zadoff (Assistant Professor, Universität Innsbruck, Austria)

日時:2023年12月2日(土)13:00~14:30
場所: 同志社大学 烏丸キャンパス 志高館 会議室  / ZOOM とのハイブリッド開催
題名:"Gershom Scholem Today: On the Political Relevance of a Kabbalah Researcher"
講師:Dr. Noam Zadoff (Assistant Professor, Universität Innsbruck, Austria)

Gershom Scholem is considered one of the most prominent Jewish intellectuals of the 20th century and the founder of Jewish Mysticism as an academic discipline. Being an ardent Zionist, Scholem immigrated from Berlin to Palestine/Land of Israel in 1923, and his work and thought were influenced by his political position within the process of Jewish revival. This lecture will analyze the relation between Scholem's political views and his academic research, and the relevance of both to today's Israel.

英語講演:日本語通訳なし
申込要(下記リンクから。申込期限11月29日) 
https://forms.office.com/r/EtDVBtaVRr

お問い合わせ: 同志社大学 一神教学際研究センター(CISMOR)
http://www.cismor.jp



2023年10月4日水曜日

日本ユダヤ学会第20回学術大会

日本ユダヤ学会第20回学術大会

日時:2023年10月28日(土) 13:00~17:05 

形式:ハイブリッド形式

場所:東京大学本郷キャンパス法文1号館113教室
(〒113-0033 東京都文京区本郷7丁目3−1)

非会員の方でオンライン参加を希望される場合は、事前申し込みが必要です。
申込は下記のフォームからお願いいたします。
第20回学術大会申込フォーム
*対面参加を希望される場合は、事前申し込みは不要です。

13:00~13:05 開会のご挨拶

13:05~13:35 
犬塚悠太(東京大学大学院)
「宗教シオニズム思想における国家像と『民主主義』」

2022年の選挙結果に伴う一連の政治的混乱はユダヤ民族による「民主主義」をめぐる対立の様相を呈している。その中で宗教シオニズムに連なる陣営は司法の権限を弱める「司法改革」によって「民主主義」が守られると主張している。本発表では宗教シオニストの人々がどのようにイスラエル国家やその政体について神学的に理解してきたのかを歴史的に確認し、その変遷を考察することで彼らの思想や現在イスラエルで起こっている現象をより正確に捉えることを目標とする。
13:35~13:50 質疑応答

13:50~14:20
天野優(日本学術振興会)
「20世紀前半イラクのユダヤ・コミュニティとパレスチナ/エレツ・イスラエル:その位置づけの変遷に着目して」

本報告は、イラクのユダヤ・コミュニティにおけるパレスチナ/エレツ・イスラエルの位置づけが20世紀以降どのように変化したのか、同時期のヘブライ語/アラビア語新聞に見られる関連記事などを取り上げ、考察するものである。近年の研究動向を紹介するとともに、パレスチナ/エレツ・イスラエルとの関係にシオニズムがもたらした影響に留意しつつ歴史的・社会的背景を整理し、その変遷の一端を明らかにしたい。
14:20~14:35 質疑応答

14:35~15:05 
アンドリュー・オバーグ(高知県立大学)
「ホセア書12章4-5節:四つの現象学的な読み方」

ホセア書12章4-5節に二つの神を表す神話(theophany)の言及があり(参照:創世記28章10-22節、32章25-29節)、両方ともはヤコブとの関係です。その上にベース・エールで神はヤコブと話をすることも述べています。殆どの英語訳(日本語訳もそう)は七十人訳聖書のあと5節bβの最後に「彼」を使っておりが、ヘブライ語には「我ら」が書いてあります。この発表で先程代名詞の違いから節の意味を考える為にハイデッガーの解釈学的な現象学の「prestructure」を使い、四つの観点から分析します:汎神論的な「我ら」(panentheistic “us”)、異神論的な「我ら」(henotheistic “us”)、公共的な「我ら」(communal “us”)、とアイデンティティ主義「我ら」(identitarian “us”)。
15:05~15:20 質疑応答

15:20~15:35 休憩

15:35~16:05 
李美奈(東京大学大学院)
「17世紀レオネ・モデナの『獅子は吠える』における『戒律の理由』(Ta’amei haMitzvot)論」

17世紀ヴェネツィアのラビ、レオネ・モデナ(1571−1648)は、人間知性によってトーラーや儀礼の内容を完全に理解できると考える一方で、カバラーへの反駁書Ari Nohem(獅子は吠える)においては、戒律の意味や理由については人間知性では理解し得ないとする。モデナの思想における信仰と理性の関係についてより明らかにするために、本発表ではユダヤ社会で展開されてきた「戒律の理由」論とモデナのAri Nohemの議論とを比較し、モデナの思想の特徴を洗い出すことを試みる。
16:05~16:20 質疑応答

16:20-16:50 
大澤耕史(中京大学)
「聖書解釈に見る自他認識――古代末期のユダヤ教とシリア・キリスト教の比較から――」

本発表では、主にタナイーム期・アモライーム期のユダヤ人と、同時代の初期シリア教父(アフラハト)が、ユダヤ人とその他の人々をどのように区別してきたかの一端を、ヘブライ語聖書の「ゴイ」という語の解釈から明らかにすることを試みる。それによって、古代末期のユダヤ人と(シリア地域の)キリスト教徒たちが自他をどのように区別していたのかの解明の一助となることを目指す。
16:50~17:05 質疑応答

2023年9月6日水曜日

CISMOR The 12th CISMOR Conference on Jewish Studies

同志社大学一神教学際研究センター(CISMOR)

The 12th CISMOR Conference on Jewish Studies

Garden, Orchard and Nature in Jewish and Japanese Culture, Literature and Religion

2023.9.30-10.1

Doshisha University, Imadegawa Campus, Shisei-kan on the 3rd floor, meeting room

Details in website





2023年8月26日土曜日

『京都ユダヤ思想』第14号(2023年)

 京都ユダヤ思想学会

『京都ユダヤ思想』第14号(2023年)

目次

【巻頭言】
村岡晋一「ヘルマン・コーヘンとドイツ・ユダヤ思想」(1-6頁)

【論文】
新井雅貴「イザヤ書14章19節における死者崇拝の場としての墓の重要性—השלכת מקברךの解釈を中心に―」(7-28頁)

長坂真澄「不動の動者と作用因としての神―デリダ、シェリングを迂回するハイデガー技術論の読解」(29-51頁)

松葉類「レヴィナスにおける「国家」の概念化―「自由と命令」における政治的な問い―」(52-69頁)

【大会報告】
第15回学術大会シンポジウム
「文法、カバラー、詩―ヨーロッパ・ルネサンス期の言語思想とユダヤー」

会長講演:
手島勲矢「ヘブライ語文法とユダヤ神秘主義 マソラ―から考える両者の関係」(72-144頁)

報告1:
根占献一「フィチーノ、ジョヴァンニ・ピーコと仲間たち―ロレンツォ・イル・マニフィコ時代のヘブライ思想—」(145-165頁)

報告2:
久保田静香「ペトルス・ラムスの「方法」と文法改革―16-17世紀に普及したヘブライ語文法書との関連において―」(166-188頁)

報告3:
伊藤玄吾「ヘブライ語とルネサンス詩学―TehillimとPsalmoiのあいだ―」(189-219頁)

【その他】
京都ユダヤ思想学会活動の記録(2022年度)(220-222頁)

学会誌『京都ユダヤ思想』「査読者氏名」制度(223-225頁)

京都ユダヤ思想学会規約(227-230頁)

『京都ユダヤ思想』論文執筆要項(231-233頁)

2023年8月21日月曜日

YCRA ユダヤ文化講座2023「日本初!クレズマー音楽講座」

シャガールの「屋根の上のヴァイオリン弾き」が奏でた「クレズマー」は、どんな音楽なのか?
――歴史的・文化的側面から体系的に解説する連続講座です。
生演奏やダンスの実践も採り入れながら、理解の促進を図ります。

第1回 2023年9月24日(日)
導入「クレズマー音楽は“音楽” じゃない!?」

第2回 2023年10月15日(日)
「イディッシュ・ダンスとクレズマー」

第3回 2023年12月3日(日)
「近現代のクレズマー」

第4回 2024年1月14日(日)
「『ドナ・ドナ』とイディッシュ民謡の真相」

いずれも14:00 ~ 16:00(開場は開始30分前)
ギャラリーX(墨田区・両国シティコア2階)にて

講 師:樋上 千寿(京都芸術大学講師)
参加費:各回¥1,500(高校生以下無料)

【アクセス】JR 総武線両国駅西口下車、左へ徒歩約3 分。
都営地下鉄大江戸線両国駅A4・A5 出口から徒歩約8 分。
両国シティコア2階。

主催:樋上千寿(京都芸術大学) + シアターXカイ
後援:NPO法人イディッシュ文化振興協会(YCRA)

講師︓樋上 千寿Chitoshi Hinoue

1966 年京都市生まれ。美術史家、ユダヤ文化研究家。大学院在学中に東欧ユダヤ系芸術家マルク・シャガールの作品解釈を進める中で彼が描く「屋根の上のヴァイオリン弾き」はどんな旋律を奏でていたのか、という疑問を抱き、追究の途上でクレズマー音楽に出逢う。2003 年4 月クレズマーを専門に演奏するグループを結成。以来クレズマー音楽の研究と奏法習得、背景文化の紹介に努めている。2005年から2019年までドイツ・ヴァイマールで開催されるクレズマー音楽のワークショップSummer Weimar に毎年参加し、Dr. Alan Bern, Walter Zev Feldman, Christian Dawid, Steven Greenman, Joel Rubin らクレズマー演奏家の指導を受けてきた。2007 年から毎年京都と東京で主催公演を開催。そのほか美術館主催のシャガール展関連イベントでの依頼演奏や、大学、学会主催のレクチャー・コンサートにも多数出演。2016年9月NPO 法人イディッシュ文化振興協会設立(理事長)。瓜生山学園京都芸術大学非常勤講師。

~ 関連企画~
第6回 東欧ユダヤ音楽ワークショップ Yiddish Academy Tokyo
2024年2月8日(木)~12日(祝)
講 師:Dr. Alan Bern, Mark Kovnatskiy, 吉田 佐由美

東欧ユダヤ音楽クレズマー演奏会vol.17
2024年2月12日(祝)15:00
J.Engel「組曲 ディブック」日本初演
出演:Dr.Alan Bern (pf.), Mark Kovnatskiy (vn.), 新倉 瞳(vc.),長谷川慧人(cb.), 渡部 史(perc.), 樋上 千寿(cl.) 他

いずれも劇場シアターX にて開催︕

詳細はウェブサイトにて(イスラエル大使館文化部・科学技術部サイト)

Dr. Julia Rubanovich 講演会 “Biblical Narrative Poems in Judeo-Persian in Fourteenth-Century Iran”

日時 2023年9月9日(土)14:30–15:45 (14:15開場)
開催方法 対面・オンライン併用
場所 東京外国語大学本郷サテライト 3F 会議室+オンライン 
(〒113-0033 東京都文京区本郷2-14-10)使用言語 英語(通訳なし)
主催 グローバル地中海地域研究アジア・アフリカ言語文化研究所拠点

プログラム

14:30–14:35
講演者(Dr. Julia Rubanovich, The Hebrew University of Jerusalem)紹介・導入

14:35–15:15
“Biblical Narrative Poems in Judeo-Persian in Fourteenth-Century Iran”

15:15–15:45
ディスカッション

題目・要旨
Biblical Narrative Poems in Judeo-Persian in Fourteenth-Century Iran

   Shāhīn (fl. in the first part of the 14th century) holds the distinction of being the first known poet to versify portions of the Hebrew Bible in the Judeo-Persian language in the form of long narrative poems (mathnavī). He is credited with four works, the most extensive of which is the Bereshit-nāma (Book of Genesis), composed in 1358/59. Shāhīn was active during the late Ilkhanid and early post-Mongol periods, a time when new forms of patronage over literary and artistic production emerged seeking to blend different cultural worlds. The poet indeed crafted unique amalgams of Jewish and Perso-Islamic traditions, both in form and content.
   In this talk, I will delve into several episodes from the Bereshit-nāma to explore Shāhīn’s retelling of biblical narratives from a comparative angle, considering both Jewish and Muslim exegetical sources. My aim is to reveal the pool of traditions that Shāhīn might have drawn upon for his version and to elucidate the working techniques and interpretative strategies he employed. Through this analysis, I hope to demonstrate that despite writing in Judeo-Persian, the poet was firmly entrenched in a Persianate cultural domain.

詳細はこちらのウェブサイトから

2023年6月17日土曜日

日本ユダヤ学会2023年度シンポジウム

 日本ユダヤ学会2023年度シンポジウム

「東欧ユダヤ史研究の過去と現在」

日時:2023年7月1日(土)14:00~17:50
会場:Zoomによるオンライン開催

14:00~14:10 開会の挨拶:市川裕(東京大学名誉教授)

14:10~14:50 安齋篤人(東京大学大学院)
「戦間期ガリツィア・ユダヤ人の都市近郊農業とエスニック・マーケティング戦略」

 本報告は,戦間期のガリツィア地方におけるユダヤ人の都市近郊農業を扱う。近代に至るまで、ヨーロッパのユダヤ人は法的差別のために土地の購入を禁じられ、農業から疎外されていた。中東欧地域において例外的にユダヤ人の農業が発展したのが、19世紀後半から20世紀半ばにかけてハプスブルク帝国及びポーランド第二共和国の支配下にあったガリツィアである。同地域では、19世紀中盤の法的解放の後にユダヤ人が土地を購入し、都市近郊農業という新しい農業ビジネスを展開した。特に戦間期にはユダヤ人の食事規定(コシェル)を満たす乳製品が都市部で販売されると共に、パレスチナなど海外市場への輸出も試みられた。本報告ではこうしたユダヤ農業の特徴を、ポーランド第二共和国におけるガリツィアや諸地域の戦災復興と都市化、国際的な資金支援、固有の食習慣を維持する民族的・宗教的マイノリティを対象としたユダヤ人農家のエスニック・マーケティング戦略の3つの観点から分析する。(質疑応答10分)

14:50~15:00 休憩 (10分)

15:00~15:40 西村木綿(名古屋外国語大学)
「誰が、なぜ、『ポーランドのユダヤ史』を書くのか」

歴史的ポーランドのユダヤ人についての近代的な歴史研究は、19世紀末よりポーランドのユダヤ人自身の手で開始された。WWII後、研究の中心はイスラエルと米国に移るが、他方で1980年代以降のポーランドでは、主要大学を拠点に非ユダヤ系ポーランド人によるユダヤ史研究が盛んに行われている。本報告では、それぞれの時期にどのような動機がポーランド・ユダヤ史研究を促したか、また、戦前と戦後で担い手が変わる中で、研究にどのような変化があったのかを考察する。(質疑応答10分)

15:50~16:00 休憩 (10分)

16:00~16:40 重松尚(日本学術振興会)
「リトアニアのユダヤ人に関する歴史叙述の変遷」

リトアニアの歴史を語る上でユダヤ人の存在は欠かすことができない。しかし、従来のリトアニアの歴史叙述においては、民族的リトアニア人を主体とする歴史叙述のなかでユダヤ人についてはほとんど触れられてこなかった。21世紀に入ると、リトアニアが欧州統合を進めていく上で多文化主義が重視されるようになり、これに伴いリトアニア・ユダヤ人の歴史も再認識されるようになってきている。本発表では、リトアニアにおける主要な歴史書においてユダヤ人に関する歴史叙述がどのように変遷してきたのか、その背景となる政治的動向も含めて論じる。(質疑応答10分)

16:50~17:50 全体討議

日本ユダヤ学会ウェブサイト
https://jewishstudiesjp.org/2023/06/06/2023symposium/