『ユダヤ・イスラエル研究』第34号
2020年12月 目次
〈論文〉
二井彬緒「「私的な自分の居場所」を持つことと政治―ハンナ・アーレントの労働論におけるキブツ運動の位置づけ」(pp. 1-15)
今野泰三「宗教的シオニズムの構造的基盤に関する歴史的考察―ハ・ミズラヒとハ・ポエル・ハ・ミズラヒの多元的・状況対応的性格―」(pp. 16-30)
〈シンポジウム エルサレム―聖都をめぐる政治―〉
鶴見太郎「解題」(pp. 31-32)
辻田俊哉「エルサレムに関するイスラエルの政策についての一考察―都市の「統一」、「分割(不)可能性」、「分断」をめぐる議論から―」(pp. 33-46)
並木麻衣「パレスチナ人住民の立場から―聖都エルサレムが抱える課題と展望―」(pp. 47-55)
臼杵陽「イスラーム的エルサレムの現在」(pp. 56-62)
〈翻訳〉
安齋篤人「アジアの同胞、ヨーロッパの異邦人:オイゲン・ヘーフリッヒとウィーンの『汎アジア・シオニズム』」(ハナン・ハリフ Hanan Harif)(pp. 63-78)
〈特別書評〉
市川裕:勝又悦子・柴田大輔・志田雅宏・高井啓介編『一神教世界の中のユダヤ教―市川裕先生献呈論文集』(pp. 79-86)
〈書評〉
中田一郎:M・ティリー&W・ツヴィッケル著(山我哲雄訳)『古代イスラエル宗教史―先史時代からユダヤ・キリスト教の成立まで』(pp. 87-90)
李美奈:フランチェスカ・トリヴェッラート著(和栗珠里・藤内哲也・飯田巳貴訳)『異文化間交易とディアスポラ―近世リヴォルノのセファルディム商人―』(pp. 91-94)
保井啓志:ジュディス・バトラー著(大橋洋一・岸まどか訳)『分かれ道―ユダヤ性とシオニズム批判』(pp. 95-99)
川﨑亜紀子:臼杵陽著『「ユダヤ」の世界史―一神教の誕生から民族国家の建設まで』(pp. 100-104)
金城美幸:鈴木啓之著『蜂起〈インティファーダ〉 占領下のパレスチナ1967-1993』(pp. 104-109)
鈴木啓之:山本健介著『聖地の紛争とエルサレム問題の諸相―イスラエルの占領・併合政策とパレスチナ人』(pp. 110-114)
〈新刊紹介〉
加藤哲平:上智大学キリスト教文化研究所編『ユダヤ教とキリスト教』(p. 115)
三代真理子:阪井葉子・三谷研爾編『戦後ドイツに響くユダヤの歌―イディッシュ民謡復興―」(p. 116)
鶴見太郎:臼杵陽著『日本人にとってエルサレムとは何か―聖地巡礼の近現代史』(pp. 117-118)
志田雅宏:キャロル・リトナー&サンドラ・マイヤーズ編(食野雅子訳)『ユダヤ人を命がけで救った人びと―ホロコーストの恐怖に負けなかった勇気』(p. 119)
〈大会報告要旨〉
第16回学術大会報告要旨(pp. 120-122)
〈英文要旨〉(pp. 123-124)