ユダヤ・イスラエル研究
第28号(2014年12月)
目次
論文
穐山洋子「19世紀スイスのユダヤ人:包摂と排除のはざまで」、1-11
Yoko Akiyama, The Jewry of Switzerland in the 19th Century: Between Inclusion and Exclusion
鈴木重周「19世紀末フランスにおける反ユダヤ主義の拡散とジャーナリズム エドゥアール・ドリュモン『ユダヤのフランス』をめぐって」、12-23
Shigechika Suzuki, Journalism and the diffusion of anti-Semitism in the late 19th century France: Edouard Drumont and La France juive
野村真理「ナチ支配下ウィーンのユダヤ人移住におけるウィーン・モデルとゲマインデ」、24-34
Mari Nomura, "Vienna Model" of the Jewish Emigration under the Nazi Regime and Israelitische Kultusgemeinde Wien (Israelite Community of Vienna)
黒田晴之「パウル・ツェラン「死のフーガ」再読のために――ある詩の成立と受容と言説をめぐる問い――」、35-46
Haruyuki Kuroda, Paul Celan's Todesfuge revisited -Genesis, Reception and Discourse-
大岩根安里「1940年代前半におけるHadassahのシオニズム観:その矛盾、限界、ジレンマ――The Committee for the Study of Arab-Jewish Relationsを事例に――」、47-59
Anri Oiwane, Zionist views within Hadassah in the early 1940s: Disparities, Limits, and Dilemmas -A case study of The Committee for the Study of Arab-Jewish Relations-
特別寄稿
村田靖子「スファラディームの失われた時を求めて――Yehoshua『マニの男たち』試論――第二部」、60-72
Yasuko Murata, "bekhipus akhar hazman hasfaradi ha'avud" -A. B. Yehoshua's mar mani- Part II
研究ノート・史料紹介・翻訳
アントニオ・タブッキ『ペレイラは主張する』から始まる考察(牧野素子)、73-81
ロシア語シオニスト誌のなかの矢内原忠雄(鶴見太郎)、82-85
暗闇を超えて ホロコースト生存者の回想、ハロルド・カスィモヴ談、ジャッキー・ハートリング・シュトルツ筆(手島佑郎訳)、86-89
シンポジウム――中近世の環地中海世界とユダヤ人――
趣旨(市川裕)、90
文化移転の政治経済的背景とユダヤ教徒(嶋田英晴)、91-98
セファルディームの種なしパン(蓼沼理絵子)、99-108
地中海世界におけるユダヤ教徒――オスマン帝国を中心に(宮武志郎)、109-119
書評
長田浩彰著『「境界に立つ市民」の誇り』(野村真理)、120-123
森岡真史著『ボリス・ブルツクスの生涯と思想』(高尾千津子)、124-126
ダン・ストーン著(武井彩佳訳)『ホロコースト・スタディーズ』(石田勇治)、127-128
新刊紹介
山田恵子著『ニューエクスプレス古典ヘブライ語(CD付)』(池田潤)、129
鈴木元子著『ソール・ペローと「階級」』(三杉圭子)、130
ヨナタン・メイール編著『想像のハシディズム』Imagined Hasidism/『セフェル・メガレー・テミリーン』Sefer Megale Temirin (in Hebrew)(山本伸一)、131
報告要旨
第10回学術大会報告要旨、132-135
英文要旨、135-139