シンポジウム
『タハケモニ』および中世ヘブライ・アラブ物語文学
シンポジウム概要
本シンポジウムは、ヘブライ語やアラビア語で書かれた中世物語文学の世界へと皆様を招待するものです。中世ヘブライ文学の傑作であるイェフダ・アルハリーズィ『タハケモニ』、もう一つのアラビアン・ナイトとも呼ばれる『百一夜物語』、そしてアラブ・イスラーム社会に伝わる至高の純愛物語『バヤードとリヤード』など、中東一神教文明から生み出されたさまざまな優れたヘブライ・アラブ物語文学があります。その豊饒な世界を、ヘブライ文学の勝又直也氏(京都大学)と飯郷友康氏(東京大学)が、またアラブ文学の鷲見朗子氏(京都ノートルダム女子大学)とハイサム・マフムード・シャルカーウィ氏(ジャヌーブ・アルワーディ大学/エジプト)、アフマド・ゼイネッディーン氏(アル・アズハル大学/エジプト)が、さまざまな角度から紹介します。それも個々の作品の紹介に留まらず、比較文学・文化論の観点から、ヘブライ語世界とアラビア語世界の文学的・宗教的・社会的な影響関係にまで足を踏み入れることを本シンポジウムは目指しています。各発表者による提題の後には、参加者の皆様との全体討議の時間も設けられますので、ぜひ奮ってご参加ください。
開催日時・場所
2024年3月16日(土)13:00-16:40
東京大学本郷キャンパス法文一号館215教室
実施方法
ハイブリッド形式:対面およびzoomによるオンラインでの実施
申し込み先
いずれの方法で参加される場合でも、下記のGoogleフォームからお申し込みください。
https://forms.gle/8onaekSh978jfUTA9
タイムスケジュール
司会:大澤耕史(中京大学)
13:00-13:10 趣旨説明、講演者紹介
第一部
13:10-14:10 基調講演
勝又直也(京都大学)
『タハケモニ』:マイノリティ作家によるヘブライ語復興運動
14:10-14:25 コメント
飯郷友康(東京大学)
14:25-14:40 休憩
第二部
14:40-15:10 報告1
鷲見朗子(京都ノートルダム女子大学)
「『百一夜物語』所収の「七人の大臣の物語」」
*本報告は英語でおこなわれます
Akiko Sumi, Kyoto Notre Dame University
“The Story of the Seven Viziers in The Hundred and One Nights”
15:10-15:40 報告2
ハイサム・マフムード・シャルカーウィ(ジャヌーブ・アルワーディ大学/エジプト)
アフマド・ゼイネッディーン(アル・アズハル大学/エジプト)
アラブの純愛物語『バヤードとリヤード』:時代、場所、重要性
*ハイサム氏の報告は英語でおこなわれます。
アフマド氏の報告はアラビア語でおこなわれ、日本語の全訳を配布いたします。
Haitham M. Sharqawy, South Valley University
Ahmed Zain Eddin, Al-Azhar University
“Bayad wa-Riyad: An Arabic Love Story – Time, Place, Importance”
15:40-16:40 質疑応答
主催
日本学術振興会科学研究費助成事業
「総合的な聖書の「語り直し」学-古代から現代のユダヤ文学における発展とその学際性」
基盤研究(A)研究課題/領域番号:21H04347 研究代表者:勝又直也(京都大学)
共催
日本学術振興会科学研究費助成事業
「百一夜物語におけるミサンドリー:「王子と七人の大臣の物語」のジェンダー論的分析」
基盤研究(C)研究課題/領域番号:23K00470 研究代表者:鷲見朗子(京都ノートルダム女子大学)
連絡先
大澤耕史(中京大学)
k-osawa(アットマーク)lets.chukyo-u.ac.jp
*アットマークを@に変更してください。