神戸・ユダヤ文化研究会
2020年第1回文化講座(オンライン開催)
■日時:2020年9月12日(土)
13:00~14:45 講演①+質疑応答
15:00~16:45 講演②+質疑応答
17:00~17:55 全体討論
18:00~21:00 懇親会
■参加方法:オンライン(参加費は無料)
神戸・ユダヤ文化研究会ホームページを確認のこと
http://jjsk.jp/event/2020/08/21/2020-0/
■文化講座
①講演:「戦時上海のユダヤ人を救ったのは日本だったのか」
講師 :関根真保(立命館大学プロジェクト研究員、本会会員)
講演要旨:
ナチスの迫害から戦時上海に逃れてきたユダヤ人は2万人近くいた。日本が統治下の上海に彼らを受け入れ、方針として反ユダヤ主義をとらなかったことが、彼らをホロコーストから救ったとも言われている。さらに中国が自国の歴史の中で、上海ユダヤ人の足跡を振り返る際にも、「戦時上海のユダヤ人を救ったのは、中国ではなく日本だった」という主張が日本でなされてさえいる。
本講座はまず、「戦時上海のユダヤ人を救ったのは日本である」とする通説が定着するまでの過程を検証する。そして、上海ユダヤ人の歴史は、比較的自由を享受できた「リトル・ウィーン期」と、もっとも困難な生活を強いられた「上海ゲットー期」の二期に分けられることを提唱する。それによって今回のテーマに関する客観的な判断を促したいと考える。
②講演:「ハンナ・アーレントとニューヨーク知識人の邂逅――冷戦期アメリカにおける全体主義論」
講師:大形 綾(京都大学博士後期課程)
講演要旨:
本発表の目的は、戦中・戦後のアメリカ社会の変容を背景に、ハンナ・アーレントとアメリカのユダヤ系知識人の結びつきを考察することです。とりわけ、『全体主義の起原』の成功が、ニューヨークで活躍したユダヤ系知識人たちの社会進出を支えていたことを明らかにします。
詳細は神戸・ユダヤ文化研究会ホームページにて
http://jjsk.jp/event/2020/08/21/2020-0/