2016年4月27日水曜日

京都ユダヤ思想学会2016年度学術大会

京都ユダヤ思想学会
2016年度学術大会

2016年6月19日(日)13:00-17:20
同志社大学烏丸キャンパス志高館

シンポジウム「聖戦と十字軍 ―現代・歴史・一神教が交差するところ―」
基調講演者:山内進(一橋大学名誉教授/西洋法制史)

コメンテーター:合田正人(明治大学教授/西洋思想史)
            小原克博(同志社大学神学部教授/キリスト教神学)
            中田考(同志社大学客員教授/イスラーム学)
            勝村弘也(神戸松蔭女子学院大学名誉教授/旧約学)

司会:手島勲矢(日本学術会議連携会員/ユダヤ教文献学)

〈企画趣旨〉 ニューヨーク、ボストン、パリ、アンカラ、ベイルート、エルサレムなど世界中で、主にイスラーム過激派による無差別テロ事件が勃発しています。それは、西欧諸国およびロシアのシリア空爆やイスラエルのガザ空爆などの国家暴力とも切り離せない出来事でありながら、同時に一神教の信仰や記憶などとも無関係でないことは、テロリストの声明文などからも明らかであるかと思います。2016年度大会シンポジウムでは、その暴力の連鎖の背後で繰り返し使われる「聖戦」「十字軍」という言葉に含まれる意味に注目し、そこからイスラームと西欧の関係、および信仰と暴力の関係について、≪現代思想≫、≪歴史研究≫、≪一神教神学≫という三つの文脈の視点を交差させながら、その概念的背景やそこから派生する諸問題の発掘を試みたいと思います。基調講演者には我が国における十字軍研究の第一人者、山内進氏(一橋大学名誉教授・西洋法制史)をお招きし、コメンテーターには合田正人氏(明治大学教授・西洋思想史)、小原克博氏(同志社大学神学部教授・キリスト教神学)、中田考氏(同志社大学客員教授・イスラーム学)、勝村弘也氏(神戸松蔭女子学院大学名誉教授・旧約学)をお迎えします。聖戦と十字軍の歴史的な実像から、現代にまで続く一神教の伝統と記憶の政治的な意義まで、各氏それぞれの学問的な知見をより合わせながら、自由闊達な議論と学術的対話の場が生まれることを目指します。ご期待ください。 (一般公開・参加費無料)