2018年2月21日水曜日

シンポジウム:イスラエル新出土シナゴーグから一神教の宗教史を見直す

シンポジウム
イスラエル新出土シナゴーグから一神教の宗教史を見直す

2018年3月2日(金)13:00-18:00
東京大学本郷キャンパス 法文1号館 113教室
(東京メトロ 丸の内線 本郷三丁目駅/南北線 東大前駅下車 徒歩7分)

発表
13:00-13:45 市川 裕 (東京大学教授)
 神殿時代のイスラエルの地のシナゴーグの意義

13:45-14:30 土居 由美 (東京大学研究員)
 原始キリスト教徒はどの程度にユダヤ教徒だったか

14:45-15:30 勝又 悦子 (同志社大学准教授)
 古代パレスチナのシナゴーグ指導者層
  ―ラビ文献のシナゴーグ美術を通して―

15:30-16:15 中西 恭子 (東京大学研究員)
 帝政後期ローマの「一神教的異教徒」たち
  ―「ローマ帝国のキリスト教化」を生きのびるユダヤ教徒―

コメント
16:30-16:45 江添 誠 (慶応義塾大学非常勤講師)
16:45-17:00 佐藤 研 (立教大学名誉教授)

17:00-18:00
 総合討論


2018年2月18日日曜日

シンポジウム:『クザリ』

公開シンポジウム
『クザリ』
――文学・哲学的創造とその伝承――

 初期中世、コーカサスを中心に一大勢力を誇ったハザール王国と、その王侯のユダヤ教への改宗譚は、とりわけアーサー・ケストラーの『第一三支族』の出版(1976)以降、よく知られるようになりました。先行研究を利用しつつ、彼が小説という形で大衆に提示したロマンティックなイメージ――「アシュケナージ・ユダヤの起源としてのハザール王国」は、幾たびとなく情緒を孕んだ論争の火種となってきました。
 一方で、ユダヤ文献における伝統的なハザール王国のイメージを代表するのは、イェフダ・ハレヴィ(c. 1075 - 1141)の『侮られた宗教についての論駁と論証の書』――通称『クザリの書』です。異教の王とその臣下のユダヤ教への改宗の物語は、ここでは異教に、異端に、そして哲学に対するラビ・ユダヤ教の伝統の立場表明という枠組みを通じて新しく語りなおされ、批判も孕みつつ、ユダヤ社会を越えて読み継がれていきます。
 今回のシンポジウムでは、この書物の内実について改めて振り返るとともに、それが伝承され、後代のユダヤ文献を形作っていく過程を追跡したいと考えております。
皆様のご来場をお待ちしております。
(※参加費無料・事前申し込み不要です。)

日時: 2018年3月10日(土) 13:00-18:00
場所: 東京大学 法文一号館219教室
     (http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_01_j.html)

プログラム:
13:00-13:15 趣旨説明
13:15-14:00 根本 豪 (エルサレム・ヘブライ大学修士課程)
「理性の前の宗教 クザリとその射程」

14:00-14:45 飯郷 友康 (東京大学非常勤講師)
「近世におけるクザリ受容の一例」
  ―――(休憩)―――

15:00-15:45 長塚 織人 (東京大学博士課程)
「ユダヤスペイン語文学における対話と弁証――アブラハム・カポンの親スペイン的小品を例に」

15:45-16:05 コメント① 山城 貢司(日本学術振興会特別研究員PD)
16:05-16:25 コメント② 向井 直己(京都大学特定研究員)
  ―――(休憩)―――

16:45-17:45 全体討論



2018年2月13日火曜日

公開講演会「ポスト=トラウマ時代:イスラエルと日本」

東海大学文明研究所・公開講演会

ポスト=トラウマ時代:イスラエルと日本

ヨハイ・アタリア(イスラエル、テル=ハイ・カレッジ上級講師)
通訳・解説 山城貢司(日本学術振興会特別研究員PD/東京大学)

2018年3月27日15:30-17:20
東海大学湘南校舎 19号館3階307室(ミーティングルーム4)

講演要旨
本講演の第一部では、今日我々が生きている社会を「ポスト=トラウマ的社会」と定義できるかどうか明らかにしたい。この論点の検討において、日本とイスラエルは、決定的な位置を占めていると思われる。「アウシュヴィッツ」と「ヒロシマ」−−それが起きたことで、「人間」の概念が意味を失ってしまった「出来事」−−は、各々独自の仕方で、文化の中のブラックホールを形成している。続いて講演の第二部では、「行動化」と「徹底操作」という二つの基礎概念に焦点を定め、イスラエルと日本が、それぞれ似て非なる仕方で、第二次世界大戦の顚末とどのように向き合っているかを見定めたい。イスラエルが、究極の生贄という意識状態の中で「身動きが取れなくなっている」一方、日本は、加害者であったと同時に犠牲者でもあった過去の記憶とのより複合的な対話を続けている。
(*講演は英語で行われ、セクションごとに日本語での要約が補足されます)

講師紹介
ヨハイ・アタリア(Yochai Ataria)
テル=ハイ・カレッジ上級講師、オープン・ユニバーシティ研究員。トラウマに関する理論的・経験的・哲学的論文多数。複数の編著あり。近著に、The Structural Trauma of Western Culture (Palgrave Macmillan, 2017)。また、Body Disownership in Complex Post-Traumatic Stress Disorder が来年刊行予定。