2016年5月28日土曜日

E・ホフマン教授講演会:アシュケナジ系ユダヤ文化における情動について

エドワード・ホフマン教授特別講演会

アシュケナジ系ユダヤ文化における情動について
Emotion in Ashkenazi Jewish Culture

2016年5月30日(月) 15:00-16:30
東京大学本郷キャンパス法文一号館117教室

内容
アシュケナジ系のユダヤ人はしばしば、団結力があり、また強い影響力を持つ民族的・宗教的集団として捉えられる。A・アドラー、N・ボーア、H・グレブズなど広範囲の分野に先駆者を輩出している文化的背景のうち、今回は「情動」に焦点を当てて、いかに個人や社会関係における精神的基盤を形成しているかをお話しいただきます。

講演者紹介
エドワード・ホフマン Edward Hoffman
ニューヨークのイェシヴァ大学客員教授。A・アドラーやA・マズローなど心理学の広い範囲をカバーする一方で、ユダヤ教と心理学の関係についても多面的に取り組んでいる。

*本講演会は東京大学人文社会系研究科宗教学研究室にて開講されている「ユダヤ思想研究ゼミ」(市川裕教授)の一環としておこなわれますが、どなたでも無料で自由に聴講することができます。

2016年5月20日金曜日

シンポジウム「ユダヤ人と自治――中東欧・ロシアにおけるディアスポラ共同体の興亡」

シンポジウム「ユダヤ人と自治――中東欧・ロシアにおけるディアスポラ共同体の興亡」

2016年6月11日(土):14:00~18:30/12日(日):9:30-18:30
専修大学神田キャンパス2号館204号室

【概要】 中世から近代にかけて中東欧及びロシアに跨る地域に移住したユダヤ人は、地理的分散と文化的同質性を併せもった独自の共同体を発達させ、領土的な「独立」(Independence)とは別の水準で自治的社会を形成してきた。本シンポジウムは、このアシュケナージ・ユダヤ社会をめぐる近代史を共同体の「自治」(Autonomy)という位相から捉え直すことにより、国民国家への包摂と排除のモデルでは捉え切れないその自律的特性に着目しつつ、居住先の諸国家との葛藤に満ちた諸関係に光を当てる。

【プログラム】

《11日(土)》

開会の辞14:00~14:10

Ⅰ.共同体の再編と「異端」論争(14:10~16:10)

➀「「ユダヤ自治」の現実性と潜在性――「四邦評議会」末期の活動から」(向井直己)
②「後期シャブタイ派とユダヤ人社会の分断」(山本伸一)
Ⅱ.近代ドイツにおけるユダヤ法と反ユダヤ主義(16:30~18:30)

③「世俗法と宗教法のあいだ――メンデルスゾーンの儀礼法理解を中心に」(後藤正英)
④「ユダヤ法研究と反ユダヤ主義――ヴェルナー・ゾンバルトを例に」(恒木健太郎)
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《12日(日)》

Ⅲ. ロシア・ユダヤ人の生成と変容(9:30~12:30)

⑤「帝政ロシアとユダヤ人自治機構(カハル)」(高尾千津子)
⑥「自伝と自律――ユダヤ啓蒙主義からヘブライ文化ルネサンスへ」(赤尾光春)
⑦「自律と他律の間――帝国崩壊後のロシア・ユダヤ人」(鶴見太郎)
Ⅳ.文化自治の模索と破局(13:30~16:30)

⑧「文化自治の最後の灯火――戦間期ポーランドのユダヤ人学校」(西村木綿)
⑨「リンゲルブルムとポーランド・ユダヤ史」(宮崎悠)
⑩「正義と不正義の境界――ナチ支配下ウィーンのユダヤ・ゲマインデ」(野村真理)
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*特別講演(16:45~17:45)英語(通訳なし)

“Soviet Yiddish Literature as an Amplifier of Soviet Jewish
‘Statehood”: Mythopoesis and Politics”(Ber Kotlerman)

「ソビエト・ユダヤ「国家/州」の増幅器としてのソ連イディッシュ文学――神話形成とポリティクス」(ベル・コトレルマン)

神戸・ユダヤ文化研究会HPにて詳細あり
http://jjsk.jp/news/2016/05/20/%E3%82%B7%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%82%A6%E3%83%A0%E3%80%8C%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A4%E4%BA%BA%E3%81%A8%E8%87%AA%E6%B2%BB%E2%80%95%E2%80%95%E4%B8%AD%E6%9D%B1%E6%AC%A7%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B7/


2016年5月1日日曜日

日本ユダヤ学会2016年度公開シンポジウム

日本ユダヤ学会
2016年公開シンポジウム
「ロシア系ユダヤ人」の現在

日時 5月28日(土) 14:00-17:50
会場 学習院女子大学 2号館 235教室
※本年度より学会の拠点が学習院女子大学に移転しました。

概要:ソ連崩壊から四半世紀を経て、「ロシア系ユダヤ人」を取り巻く状況はいかに変化したのだろうか。ロシアとイスラエルの現状に焦点をあて、錯綜する〈ロシア系ユダヤ人の現在〉を考える。

14:00-14:10 趣旨説明:鶴見太郎(東京大学大学院総合文化研究科准教授)

14:10-14:50 高尾千津子(東京医科歯科大学教養部教授)
「変容するロシア・ユダヤ人の歴史像――<ユダヤ博物館>にみるユダヤ人の歴史と記憶」

14:50-15:30 赤尾光春 (大阪大学文学研究科招聘研究員)
「プーチン、オリガルヒ(新興財閥)、「宮廷ラビ」――ソ連崩壊後のロシア政治におけるユダヤ・ファクターの変遷」

15:30-16:10 鶴見太郎
「イスラエルの旧ソ連系ユダヤ人と政治社会」

16:10-16:30 休憩
16:30-17:50 討議


司会 野村真理(金沢大学人間社会研究域教授)